tr
……
俺はリビングの床で目を覚ます。
もう1ヶ月前から行方不明になったkrさんは、未だに帰ってこない。
……いや、きっともう帰ってこない。
tr
……俺がこんなだからダメなんだろうな
pn達にも事情は話した。
あの人がいないと、そりゃ困るし。
俺らの関係については、2人とも全然認めてくれた。
もっと早く言えばよかったのにとか言ってたし。
tr
……ごはん、たべなきゃ
俺はおぼろげな足取りでキッチンへ向かう。
たしか、pnが持ってきてくれたカップラーメンがあったから、それでいいや。
……もう、あの人と2人で食べていた、自分の料理の味さえ忘れてしまった。
あの人がいなきゃ、俺の料理なんて何の意味もない。
tr
……
お湯を沸かしていると、携帯から着信音が鳴った。
sn
trさーん、ご飯食べてますかー?
ここんところ、俺を心配しているのか、pnやsnさんからご飯時に連絡が来る。
tr
たべてる
まぁ、この前栄養失調で倒れたし……
krさんが居なくなってから廃人みたくなってるんだから、仕方のない事だ。
tr
……krさん……
もう彼は帰ってこない。きっと。
分かっていても、わずかに胸の奥に残っている希望を捨てることなんてできない。
tr
……寝るか
飯を済ませた俺は、今日も彼の温もりを感じさせるベッドに潜り込んで1日を過ごすのだった。