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主殿、珠洲から報告が来たのじゃ
ホワイトボマー
そうですか。ようやく、我々国の方々が『あの部屋』にご到着されましたか
ホワイトボマーに報告した男は話し方はおじさんみを感じるが
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あぁ、わしらも準備は完璧じゃよ。主殿
ホワイトボマー
御協力感謝します
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当たり前じゃよ。わしらは主殿の【従属魔物】じゃからの。手助けするのは普通じゃ
『従属魔物』
アビリティーから生まれる生物の事
その従属魔物にも様々な種類がいる
それらが持つアビリティーの種類も人間が知る数を凌駕している
ホワイトボマー
普通.....なんですかね
ホワイトボマー
私は、他の皆さんと違い、“霊力保有量”が特段と少ない
ホワイトボマー
だから、正中層部の皆さんに頼る事しかできないんですよ
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....勘違いしとるの。主殿はわしらに頼っているのでは無い
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“使役”しとるんじゃ。好きなように命令すればよい。それは主殿が責任を感じることでは無い
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それに、正中層部は実質、主殿直属の組織。組織構造のカモフラージュとして存在しとるだけじゃし、主殿に従う事が出来るのなら、本望じゃしのぉ〜
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主殿は上層部の格を見せつけておればよい。汚らわしい仕事はわしらの仕事じゃ
ホワイトボマー
...ありがとうございます。【雄蔵】さん
『雄蔵』
ホワイトボマー直属の組織『正中層部』別名『従属魔物組織』のNO.1
特にホワイトボマーのアビリティーで生まれる蝶を「魔蝶」と表し、管理している
雄蔵
お礼を言われるような事はしておらんわ
ホワイトボマー
貴族様を出迎えている方から、連絡は?
雄蔵
もう来ておる。あとは国家重要人物の詳細案内じゃ
ホワイトボマー
わかりました。雄蔵さんは休憩に入って下さい
雄蔵
了解じゃ。じゃが、無理するでは無いぞ
ホワイトボマー
大丈夫です、分かってます
ホワイトボマー
雄蔵さんは過保護なんですよ笑
雄蔵
.....大切な主殿じゃし、わしからすればまだ子供じゃ。目を離せばすぐに消えておるし、成長しとる
雄蔵
それを傍で見られないのは、従っている身とはいえ、寂しいんじゃよ
ホワイトボマー
親バカみたいですよ。あとは任せて下さい
ホワイトボマー
“完璧”に済ませます
ホワイトボマー
心配する事はありません
ホワイトボマー
なにせ私は閻魔さんに認められた【知識の王】ですよ?
ホワイトボマー
どんな事でも、持ち前の知識で掻い潜ってみせますよ
彼は足を組み微笑みながら、来客が来るのを待ち出した