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先輩

今日はギター部の演奏会に来て頂きありがとうございます

先輩

聞いてください、さよならエレジー

🎶~🎶~🎶🎶🎶~

みい

…//

みい

(キャー先輩、今日もカッコいいです…!)

彼を初めて見たのは 高校3年生の頃

それは冬の文化祭で

ギター部の演奏会だった

トップバッターで 華麗に弾きながら歌う先輩を見てたら

気がついたら目が離せなくて

惚れてしまったんだと思う

それからというもの

私は先輩の大学に入ることを決め

私は今ギター部の一年として 活動している

もちろん、先輩と…って思ってたけど

先輩にはいつも女子が溢れてて 今だに話せてない

でも

先輩のことがまだ好きで どうしようもない

彼の演奏を聴くたび

さらに惹かれていく自分がいる

みい

ああ、この前の先輩も格好よかったな~♡

よね

まーた言ってる

よね

この前って、もう1ヶ月よ

みい

そんなに経つか…

よね

先輩とは話せたの?

みい

それが…

みい

まだ

よね

まだ!?

よね

あんた、どこまでうぶなのよ

よね

もう今年終わるっつーの!

みい

うう"…

みい

だって先輩、超人気だから…

よね

よね

これ友達情報なんだけど

よね

先輩、水曜日の放課後

よね

部室で自主練してるみたいよ

みい

ええ!!

みい

サークルの日じゃないのに

みい

てかサークルの日は来ないよね…

よね

たぶん1人になりたいんじゃない?

みい

よね

でも

よね

そこがチャンスよ!

みい

!?

みい

大声出すからびっくりした…

よね

お近づきになっちゃいな!

みい

みい

それもいいかも…

みい

みい

頑張る!

よね

みいなら行けるぞ!

よね

応援してる!

みい

…どうしよ、本当に来ちゃった

みい

まずは

みい

爽やかに、"こんにちは~☆"

みい

みい

サークルの日じゃないのに不審者じゃん

みい

ああああ

みい

どうしよ!

みい

でも先輩に会いたい…

恐る恐る 一歩づつ階段を踏み出す

あと、3歩

………のよ!

部室に入る直前 何やら怒鳴ってる女の声がして

これ、部室でだよね?

サイテー!!

バチンッ

何か痛々しい音が聞こえたと 同時に

すごい勢いで扉が開き 女が私の横を走り抜ける

そして

中にいる先輩と

バッチリ目が合う

みい

あっ…

みい

さっ最初からここに居た訳じゃないし

みい

なっ何も見てません!

みい

しっ失礼します

先輩

…待ってよ

先輩

べつに見られても問題ない

先輩

ほら、頬赤いでしょ?

先輩

さっき彼女にフラれたから

みい

先輩

僕に用事があったんでしょ?

みい

え、あ…

みい

はい//

先輩

中入っていいよ

みい

(わあ…)

みい

(好機でしかない…//)

中に入ると

大きいテーブルに先輩のギターと 小さいソファーがあって

先輩はそのソファーに座る

先輩

ここ座りなよ

みい

はい!

わあ、先輩の隣…

これだけでも幸せすぎて お空に召されそう…

先輩

で、どんな用件なの?

先輩は少し首を傾げながら こちらを見る

何て答えようか…

みい

えっと…

みい

先輩のギターが聴きたかったから…

みい

…です

先輩

ふう~ん…

先輩

確かに君、いつも見てくれてるもんね

みい

!!

みい

私のこと見てたんですか

先輩

当たり前だよ

先輩

かわいい後輩だからね

先輩はふわっと優しく笑う

みい

嬉しい…

みい

はっ

みい

なーんてですよ//

先輩

ぷっ(笑)

先輩

面白いねー

先輩

名前は何て言うの?

みい

(バクバク)

みい

みっみっ…~

先輩

みみ?

みい

みいです!

先輩

分かった、みみちゃんね

みい

先輩

よろしく、みみちゃん~~

まるで分かってやってるみたいに

いたずらな笑顔で "みみちゃん"って言うの

もうすでに

"みみちゃん"は 私のなかで特別になった

みい

はい…!

先輩

じゃあさ

先輩

せっかくだから弾いてあげるよ

みい

本当ですか!!

先輩

何がいい?

みい

この前、文化祭で弾いた"さよならエレジー"

みい

あれがいいです

私が言った後

部屋に力強い前奏が鳴り響く

いつもよりもどこか感情的で

いつもよりもどこか哀しげで

先程出ていった女の人が思い浮かんだけど

今、この瞬間は私のために 歌ってくれてるんだな…

そう思うと

嬉しくて感激でいられなくなって 思わず口を押さえる

先輩

~🎶

みい

…わあ

みい

感動しました…

みい

ぐすっ

先輩

そんな泣くほど感動したのか…

先輩

嬉しいな~…

先輩

また今度も弾いてあげるよ

みい

みい

いいんですか!

先輩

うん

先輩

みみちゃんのためだったら、いくらでも弾いてあげたい

みい

そんな

みい

幸せすぎて死んじゃいそう…

先輩

みみちゃん

先輩

僕のこと好き?

みい

///!

みい

ええっとそっその//

みい

言わないとだめですか…?

先輩

うん

みい

す…き…

みい

好きです…

その時、

ぎゅうっと先輩に抱きしめられる

みい

!!

先輩

先輩

言うことも行動も可愛い

先輩

みみちゃんみたいな子、初めてだよ…

みい

…//

顔がぐっと近づくと

"ちゅっ"

おでこに軽く唇が当たる

みい

……え//!

先輩

…僕、ここにいつでも居るからさ

先輩

またおいでよ

みい

…!

先輩

約束だよ、みみちゃん

大学1年生

これから青春が始まる予感…!

ーーーendーーー

作者

こんばんわ、最後まで読んでくれて

作者

ありがとう!!

作者

只今、夜中3時という視聴率が低いお時間ですが

作者

ご好評なら続編出すかも?

作者

ではさよなら~

キュンキュン、感動したい人のための短編

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