あの日私の前にヒーローが現れた
その日はちょうど私が1人でお留守番をしていた時で、彼らがやってきた時はとてもびっくりしたのを覚えている
麻友
相変わらず、外がうるさいね
正義
そうだな
正義
麻友ちゃんは怖くないかい?
麻友
うん、怖くない
麻友
ずーっとこんな感じだから、さすがの麻友も慣れちゃった!
正義
麻友ちゃんはまだ小学生なのに、すごいね
正義
僕は今でも眠れないくらい怖いよ…
麻友
え、、眠れないの?
麻友
やっぱり、アイツらがいつ攻めてくるかわからないから?
正義
…
正義
それもあるな
麻友
かわいそう、、
戦いが始まったのは確か2週間くらい前のことだった。
わたしたちの敵…
家の外で私たちの命を奪おうと企んでいる悪の組織
その悪の組織から私を守ってくれるのが、正義兄さんと勇気兄さん。
勇気
おい、正義!!
正義
どうした?
勇気
奴ら、昨日より人数増やしてきてやがる
正義
どれくらい増えた!?
勇気
おそらく10人くらいは余裕で増えてるな
勇気
今日でケリをつけようとして来てるのかも、、
正義
くそっ!!
正義
早くここから出ねぇと、、
勇気
…
勇気兄さんも相当疲れているのだろうか顔が酷くやつれていて血色もとても悪い
麻友
勇気兄さん、、
麻友
体調大丈夫?
勇気
大丈夫だよ、、
勇気
ありがとね!
勇気
麻友ちゃんはここでじっとしてくれればいいから
勇気
絶対に俺たちが守ってあげる!
麻友
うん…
このままで本当にいいのだろうか。 2人とも私のために寝ずに戦っているのに、私は1人ここでじっとしているだけ
麻友
でも!!
麻友
麻友やっぱり、2人の助けになりたい!
麻友
麻友も一緒に戦う!!
思えばこの2週間、私はずっと2人のお荷物だったのかもしれない。
ある時は私を慰めてくれたし、またある時は私の話も聞いてくれた。
勇気
麻友はやっぱり優しい子だ。
勇気
でも、本当にいいんだ。
勇気
麻友にはいろいろ不自由させてるからね
麻友
全然そんなことない!!
勇気
ううん
勇気
ちゃんと俺たちが決めたルールを守ってくれてるじゃないか
麻友
そんなの大したことない!!
勇気
いや、大したことあるよ。
勇気
本当にありがとな
麻友
…
勇気
よしっ!!
勇気
俺は見張りに戻るよ!
正義
了解!
正義
報告本当にありがとう
勇気
おう!
勇気
じゃあ、また後で!
勇気兄さんは階段を降りて、また一階の見張りに行ってしまった。
麻友
次、勇気兄さんに会う時は元気な顔がみれるといいな
正義
そうだな
ばん!!
重い金属の衝撃音が下の階から聞こえてきた。