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3月…… 新学期を間近に迎えたある日。
四天王たちの蛮行を止めるため、
桐谷さくらは単身、暴力団の根城に乗り込んだ。
組員
ドガアアアァァァ!!
バキイイイィィィ!!
ドゴオオオォォォ!!
エントランスに入った瞬間、廊下の奥から、組員たちの悲鳴と破壊音が聞こえてきた。
桐谷さくら
床のあちこちに、顔がボコボコに腫れ上がった組員たちが転がっている。
必死に乗り越えて、さくらは先を急ぐ。
ボゴッ!!
組員1
ベキッ!!
組員2
グシャッ!!
組員3
廊下を進むにつれて、乱闘の音は飛躍的に大きくなっていく。
どうやら4人は一番奥の部屋にいるらしい。
扉の前についたさくらが、深呼吸をしてから、ドアノブに手を伸ばそうとした瞬間、
バンッ!!
組員4
向こう側から勢い良く開き、満身創痍の組員が泣きながら飛び出してきた。
桐谷さくら
さくらは咄嗟に壁際に寄って避ける。次の瞬間、
???
ドカァッ!!
組員4
痛烈なドロップキックが飛ぶ。組員はうなじの辺りを蹴り飛ばされる。
ゴロゴロゴロゴロ……!
ボコボコになった床を転がり、そのまま動かなくなった。
桐谷さくら
軽やかに着地した厳峯勇樹に、さくらは声をかける。
厳峯勇樹
桐谷さくら
桐谷さくら
厳峯勇樹
勇樹はさっさと奥の部屋に戻っていってしまう。
慌ててさくらも追いかけ、中に入った直後、
ボキィッ!!
組員5
桐谷さくら
骨が折れる音と、男の絶叫が聞こえ、さくらは身をすくませる。
錦織蒼龍
ぞっとするような雰囲気で、錦織蒼龍が組員の右足の骨をへし折っていた。
組員5
錦織蒼龍
組員5
桐谷さくら
錦織蒼龍
さくらが慌てて駆け寄ると、蒼龍は渋々手を離す。
厳峯勇樹
錦織蒼龍
厳峯勇樹
錦織蒼龍
桐谷さくら
さくらは青筋を立てて怒鳴り合う2人の間に入り、懸命になだめすかす。
ドカァッ!!
組員6
部屋の奥の扉から、ドアと一緒に組員が吹っ飛んでくる。
???
その向こうから栗原剣光が出てきた。
右手が真っ赤に染まっている一方、左手はここからでは見えない。
栗原剣光
桐谷さくら
栗原剣光
厳峯勇樹
錦織蒼龍
栗原剣光
ズギューン!! ズギューン!! ズギューン!!
勇樹と蒼龍がからかった瞬間、激高した剣光が、左手に持っていた拳銃を乱射してきた。
3人は慌てて逃げ回る。
桐谷さくら
厳峯勇樹
錦織蒼龍
栗原剣光
ズギューン!! ズギューン!! ズギューン!!
桐谷さくら