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彩香

な、何で…っ

彩香

はぁっ…はぁっ…

無一郎

…!彩香っ

無一郎

駄目だ…っもう息を引き取っている…

わたしはその言葉を聞いた瞬間

世界が止まったように思った

彩香

ぁっ…ぁぁ…っ

彩香

ぁああぁぁ!!!

無一郎

彩香っ?!

無一郎

ちょっ…大丈夫?!

彩香

何でっどうしてっ?!

彩香

何でっ雫ちゃんが…っ!

一緒に殺してあげる

彩香

ぁぁっ…!

彩香

雫ちゃんっ雫ちゃん!!!

いくら揺さぶっても雫ちゃんは起きない

完全にもう、死体だ

彩香

はぁっ…はぁっ…!

無一郎

…もしかしてっ

無一郎

さっきの…!

彩香

はぁっ…はぁっ…!!

無一郎

彩香…っ大丈夫っ?

彩香

…ぅぅ…っ

彩香

何でっどうしてっ

彩香

何で雫ちゃんが死んでるのっ!

彩香

死ぬはず…ないでしょうっ…?

彩香

何でっどうしてっ…!

無一郎

お、落ち着いて…っ

彩香

落ち着ける訳ないでしょっ!!

無一郎

っ…

彩香

あっ…

彩香

ご、ごめんなさい…っ

無一郎

…大丈夫だよ

無一郎

それより、まだ血や人間の気配が残っているから、埋葬しない?

彩香

…っ

彩香

はい…っ

時透さんは雫ちゃんを担いで近くの平地に置いた

彩香

…っ

彩香

ぁっ…

無一郎

ふと雫ちゃんの手元を見るとわたしがあげたキーホルダーを握っていた

彩香

あっ…ぁぁ…っ

無一郎

彩香…

無一郎

…埋葬しようか

彩香

無一郎

…ねぇ、彩香

無一郎

前世の事、もう少し教えてくれないかな?

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