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彼女は凄く控えめで、照れ屋、消極的
リリィ
イヴ
イヴ
！り…リリィ…
調合中の彼女に話しかけると驚いて振り返った
リリィ
何してるの？
イヴ
依頼されたお薬を調合してるんだよ〜
リリィ
へぇ…
リリィ
どんなお薬…？
イヴ
性別を変えられるお薬
リリィ
…へぇ…
リリィ
………
リリィ
ん？！！
リリィ
そんな薬あるの？！
イヴ
ん？うん
イヴ
私なら作れるよ
リリィ
へぇ…
リリィ
(男性バージョンのイヴ……)
リリィ
飲んでみてよ、それ
イヴ
え？！
イヴ
いや…それは…
リリィ
お試しお試し…
イヴ
ははは…
イヴ
１回もう飲んだことあるので…
リリィ
え？！いつ？！！
イヴ
え、あ、
イヴ
い…一応誰も居ない時にお試しで…
リリィ
む……
リリィ
飲め…！！
イヴ
え？！
手元にあったビンを掴んで彼女の口に無理やり入れた
イヴ
んん'''！！！
イヴ
ｺﾞｸｯ
イヴ
うえぇ…不味い…
リリィ
自分で調合した薬でしょうが…
イヴ
う…
彼女は蹲るとボンッという音ともに煙が周りを包んだ
リリィ
うわぁっ！
リリィ
ゲホッ…ゴホッ…
リリィ
い…イヴ…？
イヴ
う……
彼女を見ると男性っぽい骨格で顔つきが凛々しくなっていた
リリィ
へっ…
リリィ
(か……っこいい…)
イヴ
まったく…
イヴ
ダメじゃないかリリィ
リリィ
っ…
いつもよりも低く、更に艶のある声で名前を呼ばれついドキッとしてしまう
リリィ
(は…？…色気ありすぎじゃないの…？)
イヴ
…リリィ…？
リリィ
あ…いや…
リリィ
ご…ごめん…
イヴ
これどれくらいで戻るっけな…
彼女が紙を見て考えてるのをジッと見つめてしまう
リリィ
………
イヴ
リリィ…？
リリィ
へっ？
イヴ
…もしかして…
イヴ
男の方が…良い…？
リリィ
なっ…
リリィ
そんな…
リリィ
か…かっこいいけど…！！
リリィ
普段の貴女の方が好きに決まってるでしょ！！
イヴ
！…
イヴ
良かった…
ふわっと微笑む彼女に心拍数が上がる
イヴ
あ、そういえば元に戻る薬作ってたな…
イヴ
どこに置いてたっけ…
リリィ
(ガタイが良くなってるからシャツがピチピチしてる……なんか…ちょっと…)
イヴ
あったあった…
イヴ
……リリィ
リリィ
へ？
トンッ
ボーッとしてると彼女は壁に手をついてグッと私の顔を無理矢理上げた
イヴ
………
リリィ
っ…？！
イヴ
…ドキドキした？
リリィ
は…っ…
リリィ
バカ…！！
イヴ
ははは…
からかうように笑ってから彼女は薬を飲んだ
イヴ
ん……
先程と同様煙が辺りを包むと彼女は元に戻っていた
イヴ
はぁ…違和感が凄かった…
リリィ
〜〜…
時々グッと距離が近くなる彼女に振り回されるのがなんかちょっとムカつく！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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