リビングで一人
ため息をつく
なんであのとき
「好き」って言えなかったんだろう
好きなのに…
手を伸ばした…
あの雨を捕まえれば
私は失恋の涙に飲まれるだろう
冷たい…
それでいい
雨…逃げないで
今日も言えなかった
あの子が言ってくれると
密かに期待していた
僕の小さな恋は
あの雨によって
消されてしまうだろう
手を伸ばした…
あの雨を捕まえなければ
あの子を泣かせてしまうだろう
僕のチャンスは無くなる
今なんだ
雨…逃げるな
君と会えるのは
水曜日の5時間目だけ
私は気まずかった
恥ずかしいこと言っちゃって
席は隣だし…
最後のチャンスは無駄にしない
もう…終わりにしたい…
逃げた雨を追いかけて
私達は再び出会った
雨を捕まえる二人
伸ばした手と手が触れる
背の高いあなたが
雨を捕まえた
彼は雨を空へ投げた
もし雨が私のものなら
この恋は簡単に終わってた
あなたの手に触れてわかった
あなたと一緒に…居たい
空に帰った雨は
きれいな虹に変わっていた