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この世はたくさんの人であふれている。そんなたくさんの人との出逢いの中から、必ずと言ってもいいほど誰かに恋をする。
まさに奇跡的な瞬間だろう。
その出逢いの中から好きな人と両想いになれる確率は400分の1、たった0.0025%しかカップルが成立しないという。だが周りを見ればたくさんのカップルがいるのも事実――そいつらはこの400分の1の奇跡によって、両想いになれたんだなと羨ましく思いながら、ひとり身である自分を噛みしめる。
大好きなアイツもこの確率の中で両想いになり、現在進行形で幸せを満喫していた。
ちなみに一般的には片思いの人と両想いになれる確率は約30%とされていて、残りの70%の人は叶うことなく恋を終わらせているらしい。
その残りの70%に入っているのだから、とっととその恋を諦めて、次の恋を探せばいいと思うだろ。絶望的な片想い、実りのない恋なのに、どうしても諦めきれない。
その相手に好かれないことが分かっているというのに、好きな気持ちが止められない。それなのにどうやって好かれようかと考えてしまう自分がいる。
相手を好きになればなるほど、自分を嫌いになった。だからこんな自分を好きになる奴なんて、この世にはいないと思った。
そんな想いを抱えながら、今日もハンドルを握る――