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「……」
凛「……」
無言で廊下を歩く。
2-Aに向かって歩く。
悪いことしちゃったな、なんて考えながら。
涼風くんは、いま、どんな気持ちなんだろう。
堂々巡りの頭の中。
あ。
目の前には2-Aの教室。
凛「…失礼します」
「失礼します」
扉をスライドして中に入ると、もう集まっていた。
「遅れてすみません」
一応詫びいれとこ。
1-Bの席に座る。
隣はもちろん涼風くん。
先ほどよりも強く感じるシトラスの香り。
何故かドキドキする。
涼風くんが隣だから?
いや、さっき怒らせちゃったし緊張のドキドキだよね。これ。
大丈夫かな。
文化委員の顔合わせが始まる。
3年生の文化委員長が進行している。
自己紹介からかな?3年生からだよね。
?「…ぇ、ねぇねぇ」
なんだか小さい声で話しかけられてる?
しかもなんかめっちゃいい声。
声のする方を見てみる。
少し机を話した隣には
2-Bの先輩。
あれ?どこかで見たような。
そこにはゆるふわパーマの黒髪、吸い込まれそうな深い紫の瞳に泣きぼくろ。
?「俺、佐原悠っていうの。ごめん。シャーペン貸してくんない?筆記用具持ってくんの忘れちゃってさ」
ヘラヘラと笑うその姿に、先輩の威厳はない。
佐原…
佐原…….
SAHARA?
あー!!!!!
入学式セクシーボイスで耳孕ませ先輩!!!
通りでええ声だと思いました、はい。
「あ、これでよければどうぞ」
そういって差し出したのは何の面白みもない水色のシャーペン。
悠「ありがと、まじ助かるっ」
ええ声でお礼、言われた。
うーん。ファンが多そう。