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私は自宅のテラスで、少年の勉強を見ていた時に淹れていたのと同じ、少し甘めのハーブティーを啜っていた。セレン「……ふふ、あの子ったら。あんなに光り輝いて成仏しちゃうなんて、魔女の私でも驚いたじゃない」
私は空を見上げた。満月の光は優しく、あの日少年が流した涙の輝きに似ている。
セレン「おばあちゃんも今頃、彼に『よく頑張ったね』って、いつもの優しい顔で言ってるかしら」
わたしは手元の介護記録をそっと閉じ、隣の空席に一欠片のクッキーを置いた。
もう誰も座っていないはずのそこから、懐かしい笑い声が聞こえた気がした。