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イチャラブ♡最高でした! 真面目なトークしつつやることはやってて、そこも面白いししっかり3人纏まって大好きな作品♬
あとがき はい、好きを詰め込みました。 あれもこれもと欲張って、でも、胸焼けするほどの豪勢なセンシティブが出来上がったと、自負しております。 何を言ってるんだろう。 では、次で、最後です。 着地点が、自分でもよくわかんない作品になっちゃいましたが、十周年の記念イチャラブが書けて、余は満足です。
後ろを突き出した体勢に持ち上げられ、孔に元貴のモノが触れる。僕は受け入れるべく、力を抜いて待つが、しばらくそのまま動かない。
「…フィヨルドってさ、どんな形になるか知ってる?」
「…え?」
受け入れる心積りをしていたところに、急に話しかけられて、僕は少し振り向いた。それと同時に、つぷ、と先端が侵ってきて、不意の挿入に僕は枕に顔を埋めた。
「ん…っ!」
「…ゆっくりと、氷河に削られて出来た入り江はね、入り口から奥まで幅が変わらない細長い形なんだって。」
元貴が、ゆっくりと自身を進めてくる。ぐぐ、と押し広げられる感覚がゾクゾクと背中を駆け上がってきた。
「…涼ちゃんのココと、おんなじ。」
奥まで入れると、元貴が背中から僕に抱きついて、耳に向けて低い声でそう言った。僕は、身体が震えて、力が抜けてしまいそうになる。
「俺の中のもう一つのフィヨルドの意味は、これだよ。涼ちゃん。」
そう言うと、ゆっくりと抽挿を始めた。ピッタリと背中から抱きしめられ、ゆるゆると動きを繰り返す。
「あ…はっ…ん……んん…。 」
「…涼ちゃん、腰動いてるよ。物足りない?」
「ゃ…ちが…。…で、も…ぁ…勝手に…ん…っ!」
「あー、やらし。めっちゃ動くじゃん。」
「…いじわる、しな…で…!」
「だって可愛んだもん。」
剥き出しの左肩を後ろから甘噛みして、背中にも舌を這わせてくる。ぞわぞわするのに、元貴の腰の動きは相変わらず優しいもので。僕は元貴の手を握って、思わず懇願した。
「おね、がぃ…もっと、ぉく…!」
「ん?」
「ね…もとき…!してぇ…。」
「なに?」
「…っ!…奥まで、いっぱい、突いて…!」
元貴がピッタリとくっ付けていた身体を起こして、僕の腰を力強く掴んだ。次の瞬間、パチン!と音がする程に強く、奥まで腰を打ちつけられた。
「あ゛っ…!!!」
顔が仰け反り、喉の奥から声が絞り出されたように飛び出した。そこからも容赦なく何度も何度も腰を打ちつけられ、濡れた打擲音が部屋に鳴り響いた。
「あっ!あぁ!う…あ、まっ…まっ、て…!」
「は、無理無理。」
僕の言葉を聞き入れもせず、休むことなくバチュ!バチュ!と大きな音を立てて抽挿を繰り返す。
「あぁ!だ、め!あっ!あ゛っ!!」
「なんで?涼ちゃんが言ったんじゃん。」
「ゃ…ごめ、…ごめ、なさ…!」
「えー?」
「ぁ…ほん、と…ゃ…まっ…て…あぁ!」
「奥、まで、突い、てって、言っ、たで、しょ!」
元貴が一際強く打ち付ける。お腹のナカを抉られるような刺激に、痛みと快感が同時に襲ってくる。
「やぁ…!い、たぃ…!」
涙声でそう叫ぶと、元貴が動きを止めた。一度優しく引き抜いて、元貴が僕を仰向けにさせて抱きしめてくれた。
「ごめん、痛かった?ごめん。」
「…ううん、ちょっと、だけ。でも、気持ち良かったけど、ちょっと怖いよ…。」
「ごめん、調子に乗った。ごめんね。」
「ううん、大丈夫。僕も、いっぱいして欲しいからって、言っちゃったし。ごめんね。」
「うん、いっぱいエッチしよ。」
元貴が優しく笑って、僕の頭を撫でる。ちゅ、ちゅ、と可愛らしいキスをして、元貴が僕の背中を支えた。
「上になれる?」
「うん。」
元貴が長座の形に座って、その上に僕が跨る。少しローションを足して、そっと元貴のモノに手を添えて、自分のナカに沈めていく。
「ん…。」
「涼ちゃんが痛く無いように、気持ち良いように動いて?」
「うん…。」
元貴の両肩に手を置かせてもらって、ゆっくりと屈伸運動を始める。腰を前に倒したり、後ろに倒したりして、自分で痛く無い処を探りつつ、上下する。
「あ…は…ぁ…。」
「…気持ちいい?」
「ん、気もちぃ…。ん…。」
元貴が、ほっとした笑顔で僕を見つめる。少し、元貴が下から腰を動かす。自分で動くよりも深くなる挿入に、身体を捩る。
「んぁ…あ、ぃ…。」
「痛い?」
「ちが…きも…ち…。」
元貴の首に腕を回して、ギュッとしがみつく。もう自分では動けなくなって、ただ元貴の突き上げに声を漏らすばかりになった。
「涼ちゃん。」
名前を呼ばれて、顔を元貴に向けると、舌を絡めてきた。元貴も僕の腰に腕を回して、二人でピッタリと身体を寄せ合いながら、尚も上下に揺すられる。
「あ、ん…っ…んむ…はぁ…っ…んっ!」
「…あ、やば、…ちょっとストップ…。」
元貴が僕の胸元に顔を押し付けて、肩で息をしながら抱きしめる。僕も、元貴の頭を優しく抱きしめて、サラサラの髪にキスをする。
「…あ゛ー…ヤバかった、イッちゃうとこだった。」
「ふふ、まだイキたくないの?」
「やだよ、今日はいっぱいヤるんだから。」
やっと涼ちゃん抱けるのに、と元貴が微笑んで、キスをしてきた。僕も嬉しくて、自分から舌を元貴のナカヘ入れていく。舌を絡め合ったあと、元貴が僕の舌を唇で挟み込んで、吸い上げる。
「ん…はぁ…。」
「はぁ…。涼ちゃん、ちょっと…。」
ゆっくり引き抜いて、元貴が僕の手を取り、窓際へと連れていく。レースカーテンが引かれているだけの腰窓から、月明かりが差し込んでいる。
「…なに?」
「…まぁまぁ。」
元貴が、窓を開けて網戸にする。クーラーで冷やされた部屋に、外からぬるい空気が入ってきた。少し嫌な予感がして、不安そうに元貴を振り返る。
「…なに?」
「…ちょっと、刺激をね。」
元貴が、僕の両手を腰窓の下枠に付かせ、後ろから腰を支える。そのまま、ちゅぶ、と押し挿れてきた。
「ぅ…ぁ…っ。」
「しー。」
「ぇ…ちょ…。」
「静かにしないと、外に聞こえちゃうよ?」
意地悪を含んだ小声で、元貴が僕に我慢をさせる。ぱちゅ、ぱちゅ、と後ろから突かれて、僕は唇をギュッと噤んで声を我慢した。声で発散できない分、快感が倍増して身体を駆け巡ってくる気がする。
「〜〜っ…!」
「…音が、響くね、こっちが聞こえちゃうかも。」
かと言って腰の動きを緩めることはなく、パン、パン、と濡れ音を響かせながら、僕を攻め続ける。
「…すご、涼ちゃんめっちゃ締まってる。誰かに聞かれちゃうかもなのに、感じてんだ。」
「…ゃ…。」
頭を振って否定するが、脚はガクガクと震えて、両手で支えているのでやっとな程、僕は快楽を得ていた。
「…衣装着てこんなにされちゃって、ここがステージだったらって思うと、ヤバくない?」
寝室にキーボードあったら良かったのに、と元貴が呟く。元貴が、だんだんとヤバい方向へ向かっている気がして、僕は別の意味でもゾクゾクとした。
「…窓…閉めて…?」
小声でお願いする。元貴は、ニヤリと笑って、腰を持ち直した。
「…いいよ、これ最後まで声我慢できたらね。」
ばちゅ、ばちゅ、と腰を打ちつけて、傍から右手を伸ばし、僕のモノを触り始めた。床にポタポタと落ちる程に先走りが垂れていて、元貴の手がヌルヌルとそれを塗り付ける。
「〜〜っ!は…っ!!ん…っ!!」
「…すご…締まる…っ。」
ガクガクッと腰が震えて、押し出されるように白い液がポタポタと出た。ナカで前立腺を元貴のモノで刺激され続けたので、出てしまった。
元貴が、静かに後ろから抜いて、窓を閉めた。僕は力無く窓下にへたり込んで、肩で息をする。
「…我慢できたね。可愛かったよ。」
「…イッちゃった…ごめん…。」
「なんで。俺のでイッてくれて、嬉しいよ。」
後ろから抱きついて、ほっぺにキスをしてくれた。
「でも、俺まだだから、もうちょっと頑張ってくれる?」
「…うん。」
再びベッドに寝かされ、今度は仰向けになる。
「…もうここまできたら、やりたい事全部やってみていい?」
「…ここまできたらって何…怖いよ。」
元貴が、僕のベルトをシュル、と解いて、腰から全部引き抜いた。長い紐になったそれで、僕の両手首を括り始めた。
「…うわぁ…。」
「おい引くなよ。」
「いや、引いてはないけど…。」
「あ、そうか。…怖い?やめとく?」
元貴が、何かを思い出したように訊いてきた。あ、多分カゲヤマにされた事を気にしたんだな、と分かった。僕は軽く頭を振って、大丈夫、と応えた。
「元貴だから、大丈夫。」
「ホント?嫌じゃない?」
「…今日の元貴は、刺激を求めるね。」
「…だめ?」
「ううん、可愛いよ。」
元貴が、ニコッと笑って、僕の手を頭の上に軽く押さえ付けながら、キスをした。元貴に、全力で求められている。僕を、独占しようとしている。ちょっとアブノーマルなプレイかもしれないけど、元貴の僕への執着が心地良かった。
「脚、自分で開いて…。」
元貴に潤んだ瞳でそう言われた。前言撤回かも、すっごく恥ずかしい。でも、言われた通りに両脚を出来る限り開いて、自分の身体に引き寄せる。
元貴は、左手で僕の両手を押さえたまま、右手で元貴のモノを僕のナカヘと挿れていく。
「あぁ…。」
「…涼ちゃん、大好き。」
僕の傍に両肘を付いて、背中とベッドの隙間から手を入れて僕の肩を掴んで、身体を固定させて腰を振る。パチュ、パチュ、と淫靡な音を繰り返し響かせながら、元貴の荒くなる呼吸も耳に届く。
「ん…。」
そのまま深いキスをされ、僕はまた頭がボーッと痺れてきた。素直に両腕を頭の上に置きながら、今度は乳首も舌で舐め回される。
「あ…!あ!」
「…涼ちゃん、名前呼んで。」
「ん…!も、とき…!」
「もっと。」
「は…もとき、元貴…!」
「涼ちゃん、愛してる。」
「ぼく、も…、元貴…愛してる…!」
元貴が、グッと力を入れて、動きを加速させる。僕は、元貴が果てようとしているのが分かって、慌てて声を掛ける。
「あ、まって!元貴、ん、これ、これはず…して!」
「ん?」
「最後…これやだ…。」
僕が、元貴の目の前に両手を差し出す。
「外して?元貴に抱きつけないから…。」
「もう…可愛い。」
元貴が眉を下げて笑いながら、シュル、と解いてくれた。僕も微笑んで、元貴の首に腕を回す。ちゅ、ちゅ、とキスを繰り返して、元貴が僕の脚をグッと抱える。
「…今日は、ナカに出すよ。いい?」
「…うん、いいよ。」
もうずっと、元貴がゴムを付けてないことには気付いてた。今日は、特別な日なんだと、僕たちはそう感じていたから。
元貴が、身体を近づけて、腰の動きを速める。深いキスを交わしながら、呼吸が荒くなっていく。
「…ん、イク…!」
小さくそう言うと、僕のナカでビクッビクッと力を繰り返し入れながら、元貴の全てを吐き出した。パタリと僕の上に倒れ込んで、しばらくギュッと抱きしめ合う。ゆっくりと腰を引いて、僕のナカから優しく引き抜かれた。
「…はぁーーー。ヤりきった…めっちゃヤった…。」
「…なんか、凄かったね、色々と。」
「イヤだった?」
「…イヤなわけないでしょ。」
いじわる、と呟いて、僕は元貴にキスをした。元貴は、嬉しそうに目を細めて、僕の髪を撫でた。そして、僕の衣装に手を通している右側をずらして、少し赤くなった肩を見る。
「…また、赤くなっちゃってるね。」
「…これもね、元貴に染められてる感じがして、僕は好きなんだ。」
「…涼ちゃんも結構ド変態だね。」
「えー?」
「ま、そんな涼ちゃんは俺だけに見せてるんだけどね。」
「そうだよ、元貴だけだよ、僕がこんなんなるの。」
「…愛してるよ。」
「うん、元貴、愛してるよ。」
二人でゆっくりとキスをして、そのままギュッと抱きしめ合って目を閉じる。
もう、後片付けなんていいや。明日の事は、明日の僕たちに任せて、今日のこの特別な幸せを抱きしめたまま、二人で意識を沈めてしまおう。
お互いの心音に包まれながら、僕たちは夜の静けさへと、共に落ちていった。