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ほっとしたのも束の間。
瑞「明日遊べる?」
特に予定もなかったしここで嘘をつく必要もなかった為私は
真「遊べるよ」
と返した。
瑞「遊ぼう」
遊ぶのはまだ良かった。2人きりは絶対避けたいと思い私は穂乃果を誘うことにした。
真「穂乃果誘っていい?」
瑞「うんいいよ」
真「ありがとう」
行動に移すのは早い方だ。すぐに穂乃果に連絡した。
真「明日遊べる?」
そして穂乃果はまるで私と瑞稀の会話を見ていたように
穂「明日瑞稀と遊ぶっちゃろ?」
ときた。何で知ってるんだろうと謎だったが私はそれよりも遊びに誘うことを優先した。
真「うん。それで2人きりは気まずいけんほのかに来てほしい!」
穂「今ママに聞いたっちゃけど大掃除で遊べるか分からん」
私は瑞稀を断る事が頭をよぎった。それは流石にダメだと思い
真「OK!!遊べるようになったら言って!」
と必死にお願いした。
穂「明日遊べるよ」
真「え?!まじ?!やったー!」
2人からはどうしても避けたかった為とても嬉しかった。
翌日ー
私は謎の緊張と恥ずかしさで遊ぶ目的地へ向かった。道路を歩くときは必ず間に穂乃果を挟む。昨日のやつは伝えたかっただけとはいえ流石に恥ずかしいという思いがお互いあったのだろう。
しばらくの沈黙が続いた後その沈黙に耐えられなかったように穂乃果が口を開く。
穂「2人は付き合いたいと?」
爆弾発言に私は慌てて返す
真「違うよ!伝えたかっただけらしいから!」
真「ねっ!」
その言葉と同時に瑞稀を見る。
瑞「……」
なぜか黙ったままだ。
穂「一回2人で話す けんがらさこの公園一周してきて」
この公園は山の中にあってまぁまぁ広い。正直歩くのはめんどくさかったが気まずくなるよりマシだ。
1人寂しく私は歩く。頭の中で色々な考えが浮かぶ。
一周し終えて2人の元へ向かう。2人の姿が見えたところで私は2人に手を振った。
真「話終わった?」
瑞「まだ」
穂「もう一周してきて」
私はもう一周するのはきつかったが瑞稀たちにもまだ話すことがあるんだろうと思い渋々私はまた歩きだした。
真「終わった?」
穂「終わったよ」
穂「はい次瑞稀行って」
瑞「はぁ、」
穂「はよ行け」
私も穂乃果が2人きりになって穂乃果が先に口を開く。
穂「…瑞稀は付き合いたいんだって」
私はドキッとした。口角が上がっていくのを必死に堪えた。
穂「真愛はどう?」
私は言葉が詰まってしまった。付き合ったとして周りからからかわれるのは絶対。でも私は冷やかされたりからかわれたり、茶化された時、どう反応すればいいのか分からない。困ってしまう。それにされる事自体が苦手だ。
真「……」
私が黙って穂乃果がまた口を開く。
穂「真愛は優しすぎるからーーーー」
私はその言葉を遮り
真「えっ?」
と思わず言ってしまった。普段猫系であまりそういう言葉を口にしない穂乃果からそんな事が言われると思ってなかったから驚きと衝撃が隠せなかった。さっきは堪えれた口角も限界だ。
真「もっかい!もっかい言って」
私は嬉しすぎてもう一度穂乃果の口から聞きたいと思ってねだった。
穂「え?だかは真愛は優しすぎる、、」
私はそれが聞けただけでも十分と思ってしまった。
真「話遮ってごめん。続けて」
穂乃果は困った顔を一瞬見せたが話を続けた。
穂「多分真愛は優しすぎて断ることができんと思ったった。」
穂「やけん今気持ちば聞きよると」
真「……」
私はどうしても答えることができなかった。というより、怖かった。でも勇気を振り絞って言った。
真「周りに茶化された時どう反応すればいいのか分からない」
穂「隠れて付き合えばいいじゃん」
真「瑞稀が黙っとくと思う?」
穂「確かに、」
私は答えれない理由がもう一つあった。それは小学生の間は恋愛をしないと決めていたことだ。それを心に決めていたからこそ答えることができない。それも穂乃果に伝えた。すると穂乃果は
穂「中学生から付き合えばいいじゃん」
真「気持ち続くかな」
穂「だからそれを瑞稀に伝えよ?」
真「うん。分かった」