テラーノベル
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BEASTです。
『これからいくつか質問させていただきます。よろしいでしょうか? 』
「あぁ。構わないよ」
『あなたの名前は?』
「私の名かい?私は太宰治だ」
『年齢は?』
「ふふっいくつに見える?」
『ご友人は?』
「居たよ、私の中にはね」
『今の気分は?』
「最高だよ、これまでに無いくらいに」
『…死因は?』
「自殺、落下死だ。空中の8秒間は何物にも代えがたいほど心地が良かったよ」
『これからどうするのですか?』
「どうするのだろうね、私にも分からない」
『最後にひとつ』
『手前はなんで死ぬ必要があった?』
「世界の均衡を保つために」
『…ご協力ありがとうございました、質問は以上になります』
「どういたしまして。私の後を頼むよ」
「中也」
コメント
1件
第3話、読みました……これ、すごく好きです。インタビュアーの淡々とした質問と、太宰治のどこか飄々とした返答の間に、彼の孤独とか達観とか、全部詰まってる感じがしました。特に「空中の8秒間は何物にも代えがたいほど心地が良かった」って台詞、美しくてゾッとしました。そして最後の「中也」の一言で、この対話の裏にある関係性が一気に立ち上がってくる。短いのに深い余韻を残す、のっけ。さんの文体が光る回だなあと。続きもすごく気になります!🌷