テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
不器用な鉛筆は 私とお友達になろうと言った
それは規則違反で 椅子から滑り落ちた
不器用な鉛筆は 白い絨毯に線を載せて
「ほら、ぼくすごいでしょ」
コロコロと笑った
折れることなく 命を削りながら
手を離すと 黙ってさ
「あのこは、げんき?」
あのこって 誰?
聞いたら 無表情で
黙っちゃって
それで
あ
って
不器用な鉛筆は
私だったんだって
やっと
やっとね
わかった
気がしてね
全部
消しちゃった
9
林檎あいりん
38
林檎あいりん
154
夜桜 晃
84
コメント
1件
みぅです🤍🥀 読了しました。ああ、この詩、すごく好きです…。不器用な鉛筆が「私」自身だったって気づく瞬間、胸がぎゅっとなりました。自分を削りながら笑ってたんだね…。全部消しちゃった結末に、切なさと共に、どこか静かな解放感も感じました。自由少女さんの言葉、ちゃんと届きました🌙