「おい、何ぼーっとしてんだ」
「すみません、中尉」
「アル少尉、今日が小規模な群れの掃討任務だからって油断は禁物だぞ」
「お互い死ぬのはごめんだからな」
西暦2135年
2月14日 降下作戦
「彼女が待ってるんだろ少尉、生きて帰んないと明日の誕生日祝ってもらえないだろ」
そんな他愛のない会話をしている内に作戦時刻になった
「こちら輸送機ノーマットより作戦区域に到達」
「ハッチ解放」
「アリシアの投下を開始します」
警告音が鳴り響く
そうしてノーマットのハッチがけたたましい駆動音を上げ開放された
アリシアの固定器具上がりアリシアが降下体制になる
「投下を開始してください」
オペレーターの声を聞きショック体制をとる
「ご武運を」
ヘルメットを介して聞こえた声を最後に通信圏外に降下する
重力に引っ張られバックパックのスラスターでショックを軽減する
降下を無事成功させ作戦区域に、脚部を模したアームで着地する
「お仕事を始めようぜ」
中尉の作戦開始を伝える言葉と共に、照準を大型種ハンマーヘッドに合わせ
120mm対物ロングバレルライフルのトリガーをマニュピレーターが押し込む
約1200mから放たれた第一射の徹甲弾は、確実にモース硬度11のハンマーヘッドの装甲を砕いた
ハンマーヘッドは、金属音とも取れる金切り声を上げ小型種アサルトヘッドを呼び寄せる
「ちっ面倒な事しあがって」
と中尉は愚痴をこぼしスラスターをを巧みに使い80mmアサルトライフルを構え突撃して行く
中尉の機体は、小型種の群れに突撃し、アサルトライフルを連射する
放たれ弾薬の嵐が小型種の装甲を砕く
スラスターの巧みな動きで小型種を圧倒し、反撃の高速で放たれた鋭利で硬い牙を回避し囮になっていた頃
ロングバレルライフルの冷却が終了し、第二射を中尉が囮になっている隙にハンマーヘッドに放つ
貫通弾はアサルトヘッドもろとも貫きハンマーヘッドに命中する
ハンマーヘッドはしばし沈黙し、中型のキャノンヘッド2体を引きこちらへ接近してくる
第三射でキャノンヘッドを仕留めるがもう一体のキャノンヘッドの反撃で脚部を損傷し、後退が不能になる
危機的状態に陥った中反撃でもう一体のキャノンヘッドの無力化に成功するが…
続く
次回もお楽しみに
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