御本人様には一切関係ございません!
fkrさんside
昨日、鶴崎と山本がお見舞いに行った時、目が覚めたって嬉しい報告が上がった。けど、頭を強く打ってしまったからか記憶喪失になっていたらしい。今日は俺と河村がお見舞いに行く日って決まってるんだけど…
福「…緊張するね。」
河「あぁ…。」
あの人は自分が何者かもわからず、鶴崎と山本に説明を受けている間も怯えていたらしいから俺達がいって大丈夫なのかなって不安が残る。一応他のメンバーの説明もしてくれたみたいだけど、顔は分からないからね…。
ー病室ー
河「失礼します。」
福「こんにちはー。」
須「…どちら様でしょうか。」
河「昨日、鶴崎と山本が説明したとは思うんですけど、僕はQuizKnockメンバーの河村です。」
福「俺は福良P、本名は福良拳です!」
須「あの2人の…」
やっぱり信じて無さそうだな…でも信じてもらう方法ってなんだ…?
河「体調はどうですか?」
須「…特に変わりはありません。」
河「そうですか。リハビリはいつから?」
須「…体調が悪い訳ではないので今日からしようかなと。」
河「じゃあ、手伝いますよ。」
須「えっ?いや…あの…」
あ、手が震えてる…やっぱり怖いよね…。
河「信じられないかもしれませんが、僕達は仲間ですから助けるのは当然です。」
須「……。」
…一体、どんな思いなんだろう。自分が知らない人から仲間なんて言われて、心から信じられるような人だってまだいない。記憶喪失になった事はないし目の前で仲間がなった事も初めてだから、どんな言葉をかければいいのかなんて分からない。
…鶴崎と山本もこんな思いをしたんだろうな…。
しかも目覚めた時、”どちら様でしょうか”と言われて、説明する時も、つらかったんだろうな…。嫌な役目なんて言ったらいけないけど、苦しい事させちゃったな…。
河「…ねぇ、須貝さん。」
須「…はい。」
河「…少し、お話をしませんか?」
須「?でも僕は、何も…」
河「僕が話しますよ。須貝さんは聞くだけでも良いですし、感想を言ってくれれば嬉しいですね。」
須「…分かりました。」
河「ありがとうございます。では…何から話しましょうか。」
須「…僕達の関係……気になります。昨日は少ししか時間がなかったのかあまり聞けませんでしたから。」
河「そうなんですね、今日はたっぷり時間もあるので、ゆっくり話しましょ。」
おぉ…少し話せるようになってる?
河「そうですね…まず僕達は
“クイズ系YouTuber”
ですかね?」
福「合ってはいるけど、一応会社で他の仕事もしてますよ。」
須「…クイズ系YouTuberって?」
河「東大卒のクイズ王、伊沢拓司を筆頭に色んなメンバーがクイズしたり、特殊なルールを追加したり、他にも謎解きをしたり、結構楽しい会社なんですよ。」
須「へえ…。」
河「退院したら、来てみませんか?」
須「…でも、今の僕に出来る事なんて…」
河「出来るか出来ないかなんて難しく考え過ぎず、記憶を取り戻せるヒントになればなーってくらい気楽にやって良いんです。」
須「記憶…」
河「…記憶、取り戻したいと思いますか?」
須「…普通ならそれが当たり前なんでしょうけど…なぜか怖いです…。」
河「怖い…というと?」
須「分からないんです…でも…僕が僕じゃなくなるんじゃないかって…。」
河「…なるほど。でも…記憶がなくても…貴方は、貴方ですよ。」
須「!」
河「僕達は貴方にどうしてほしいとか、強要はしません。もちろん、記憶を取り戻し、いつもみたいに笑って過ごしたいというのはあります。でも…貴方が望まない事をさせるのも…僕達の思う所ではありませんから。」
須「…………。」
河「…では、他にも話をしましょうか。」
続く
さぁ、kwmrさんに少し心を許し始めてる?sgiさん。
これからどうなるかは正直きめてる訳でもないので頑張っていきます。
短かったけど、閲覧ありがとうございました!
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