『パラオ』は驚き、焦った。『大日本帝国』や⬛︎⬛︎以外に自分の正体がバレてしまったと感じたからだ。
「俺は天才だから分かるんだ。この国には青髪をもつ人が他にいねぇし、いなけりゃ青髪が生まれてくるはずもない。」
確かに、と思ってしまう『パラオ』であったが特別な存在であることを隠したく、必死に言い訳を探した。
「安心しな、秘密は守ってやる。」
『パラオ』の反応からして知られてはいけないことだと察したデストロイヤー⬛︎⬛︎は、秘密を守ると約束したが、『パラオ』は心配していた。
「本当に…誰にも言わない?」
「おう、誰にも言わねぇ。」
「僕が『パラオ』ってこと、本当に誰にも…あっ。」
『パラオ』は口を滑らせてしまったことに気づいた。デストロイヤー⬛︎⬛︎ももちろん気づいていた。
「おう…言わないでやるよ…。」
訳のわからない気まずい時間が流れた。
たった二人しかいない気まずい空間、他の人はおそらく来ない。そんな時間に耐え切れなくなり、デストロイヤー⬛︎⬛︎は怒鳴り声をあげた。
「コノヤロー!!こんなことしてられっか!!俺はここから去るぜ!!あばよ『パラオ』!!」
急な怒鳴り声に驚く『パラオ』を置いて、デストロイヤー⬛︎⬛︎は去ってしまった。
その時『パラオ』は彼から何かが落ちた瞬間を目にした。落としたものは家族写真のようで、急いで立ち去る時に落としてしまっていたようだ。
「ま、まって!⬛︎⬛︎さん!」
『パラオ』はデストロイヤー⬛︎⬛︎を追いかけた。
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