テラーノベル
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レオン「銃、固定できないな。」
左腕が切断されており、本来銃身に添えておくはずのものがない。少しだけ考えて、ショットガンを自らの胴で受け止めるような姿勢をとった。
レオン「…衝撃さえ受け止められれば、何でもいい。」
レオンは静かにトリガーを引いた。
銃口から散弾が発射される。
ドミンゲスは散弾を避けきれなかった。この状況からまだ攻撃を続けるレオンに対して、一種の恐怖を抱くほどだ。それと同時に、木材で造られた銃床がレオンの腹にめり込む。
レオン「…こういう…ことだよ。…我慢比べだ。俺の命と…お前の命の、な…。」
血の混ざった胃液を吐きながらも、ドミンゲスに対して戦う意志を見せた。瞳はさっきよりもギラつく。
客観視すれば、レオンは明らかに不利だ。既に左腕を失っている上、失血量自体もかなりのもの。一発撃つたびに反動で肋骨と内臓に衝撃がくる。しかしそれでも姿勢を変えようとはしないのだ。
ドミンゲス「…狂って…いル…」
その狂気じみた闘志は、猟奇殺人犯として知られるドミンゲスすらも怯えさせた。
レオン『あと6本だ。右側の肋骨…。…全部折れたら、肺にダメージが行く。それまでに決着をつけないといけない。』
レオン『いや…最悪俺が死んでも…』
レオンはふと思い出す。自分がなんのために戦っているのか。そう。あくまで仲間を守るためだ。つまり、自分も生きて帰らなければ意味がない。
レオン『ダメだ。2人と約束した。また一緒にパスタを食べる。みんなとまた笑っていたい。』
レオン『そのためには』
レオン「…生きて、帰る。」
ドミンゲス「クッ…この…気狂いがァ…!」
レオンの発言に激昂したドミンゲスはチェーンソーを振りかざし、そのまま一直線に突進した。死にそうになっているのに、ここまでして戦おうとするレオンに対して恐怖と苛立ちが溢れ出ていた。
レオン『…?』
レオンが目を見開く。
一瞬、ドミンゲスの動きがすごく遅く感じた。これなら簡単に避けられる。そう確信した。
ドミンゲス「当たらなイ…」
そうか。
レオンは気づいた。左腕を失った今、守るべきは右腕だけ。右腕に全神経を割く。そこを守るための最適解を脳が勝手に用意した。ドミンゲスが遅く見えたのも、極限の集中力から来たものだったのだ。
レオン「…ドミンゲス、ここでさよならだ。…生きて帰らないと…だからな。」
ドミンゲスの背後に周り、頭の方目掛けてショットガンを2発連射した。反動がレオンの肉体を襲う。肋骨が一本砕けたようだ。
しかし、ドミンゲスの頭も原型を留めないほどに潰れてしまった。もう息もしていない。
レオン「…簡単な墓くらい…作らないとな。…仮にも…人だ。…頭…重い。…眠くなってきた…」
賞金首・ドミンゲス 撃破。
コメント
1件
読んだよー!!レオンの執念がすごすぎて鳥肌たった😭💕 左腕失って胴で銃固定しながら撃つとか、かっこよすぎるでしょ!?『生きて帰る』って決意も胸に刺さった…ドミンゲスが「狂ってイル」って言うけど、その狂気じみた闘志に敵が怯えるの最高にエモいね✨ でも最後「眠くなってきた」って…無事でいてほしいよ🥺 次回も楽しみにしてる!!