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2人の思い
深夜。
焚き火は、もう小さくなっていた。
皆は眠っている。
静かな森。
×××だけが、まだ起きていた。
毛布にくるまりながら、空を見る。
(……今日……嬉しかった……)
(……でも……)
(……まだ……怖い……)
その時。
隣に、そっと座る気配。
キルア。
「……眠れない?」
×××、少し驚く。
「……うん……」
「……キルアも……?」
「……まあな」
少し沈黙。
風が、木を揺らす。
キルア、ぽつり。
「……さっきさ……」
「みんなの前で……」
「無理して笑ってただろ」
×××、ドキッ。
「……え……」
キルア、横を見る。
「俺には分かる」
「……強がる時の顔」
×××、視線を落とす。
「……ごめん……」
「……心配……かけたくなくて……」
キルア、ため息。
「……バカ」
優しい声。
「心配させろよ」
「頼れよ」
「……俺なんのためにいるんだよ」
×××、小さく。
「……迷惑……かなって……」
キルア、即否定。
「なるわけねーだろ」
ぐっと距離を詰める。
「……×××」
「俺の前では」
「強くなくていい」
「完璧じゃなくていい」
「泣いていい」
「弱音吐いていい」
「……全部」
「俺が受け止める」
×××、唇が震える。
「……でも……」
「……私……」
「……過去……」
キルア、そっと手を伸ばす。
×××の手を包む。
「……もう十分苦しんだ」
「これ以上」
「自分責めんな」
「……俺が許してる」
「俺が選んだ」
「俺の大切な人だ」
その瞬間。
×××の中で、何かが崩れる。
ぽろ……。
涙。
「……っ……」
「……ずるい……」
「……そんなこと……」
「……言われたら……」
涙が止まらない。
キルア、慌てる。
「……っ!?」
「ご、ごめ……!」
「泣かすつもりじゃ……」
×××、首を振る。
「……嬉しくて……」
「……初めて……」
「……こんなに……」
「……肯定された……」
キルア、胸が痛む。
(……今まで……どれだけ……)
そっと、引き寄せる。
×××を抱きしめる。
「……遅くなってごめん」
「……これからは」
「俺がいる」
×××、最初は戸惑う。
でも――
そっと、キルアの服を掴む。
「……ありがとう……」
しばらく、そのまま。
静かな時間。
やがて。
×××が小さく言う。
「……キルア……」
「……私……」
「……キルアのこと……」
「……好き……」
キルア、固まる。
「……は?」
心臓停止。
「……今……」
「……なんて……?」
×××、顔真っ赤。
でも、逃げない。
「……好き……」
「……恋愛の……意味……」
「……まだ……全部……分からないけど……」
「……でも……」
「……そばに……いたい……」
キルア。
数秒フリーズ。
そして。
爆発。
「……っっ!!」
「……俺も!!」
「好き!!」
「めっちゃ好き!!」
声デカい。
慌てて口押さえる。
「……あ……」
「……やば……」
×××、思わず笑う。
くすっ。
「……うるさい……」
キルア、照れながら。
「……悪いかよ……」
2人、見つめ合う。
距離が、自然に縮まる。
to be continued…
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