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果てしなく。

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果てしなく。

1 - 果てしなく(1)

♥

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2025年06月02日

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 海の音が耳の奥に聞こえる。 

 

 ふ、と目が覚めると潮の香りが漂っていて

 あぁそういえば、いつもの部屋とは違うのだと思い出す。隣には赤髪の後輩と、白髪の妹。静かな朝だった。それはそれは平和で美しい、始まりの朝。

 

 


 あんたなんていなければ。

 失敗作

 

それが母の口癖。

それが、覚えている限り一番最初に言われた言葉。



「師匠〜?」

 後輩に呼ばれ、意識がはっきりする。

 ーここは西丘高校の生徒会室。どうやら僕はしばらく意識がどこかにあったらしい。



「大丈夫ですか?」

 赤髪の後輩…神代希咲羅が僕の瞳をのぞく。彼は生徒会の風紀委員で、僕、雨宮月彩は生徒会長。希咲羅に師匠と呼ばれている理由は、入学初日に道に迷っていた彼を助けたことから。師匠なんて大袈裟だよ、と言っているものの、彼も

「いえ、師匠は師匠なので」

 と譲らない。師匠と呼ばれるのはくすぐったかったけれど、結局は僕が折れた。

 

 

「うん、大丈夫だよ。」

 にこ、と得意の笑顔を作り、話を本題に移そうとする。

 

 が



「なんか隠してますよね?

 大丈夫って顔してませんよ」

 

 彼には全てお見通しのようだ。彼はまだ、僕の親のことを知らない。明かすつもりもないし、知る必要もないのだけれど。

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コメント

1

ユーザー

…神ありがとうございます。まじでほんとに天才すぎる。冒頭からめっちゃいい。(語彙力消滅)

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