テラーノベル
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いつも通りだったはずなんだ。
いつも通り恋人の彼と一緒にベッドに入って甘い時間を過ごして眠りに就いた。
目覚めたらきっといつも通りの部屋で、いつも通りの少し湿ったシーツに包まっていて、隣で愛しい彼がおはようと言ってくれるはずだったのに。
しかし、現実は細やかな幸せさえも許してくれなかったらしい。
知らない真っ白な部屋で糊の効いたシーツに挟まれた状態で目が覚めた。
隣を見ると恋人が寝息を立てているのが唯一いつも通りのところ。
私はとりあえず彼を起こしてこの部屋がどこなのか、どうしたら出られるかを探ることにした。
『起きて、ボスキ。なんかよくわからない部屋に飛ばされちゃってるの!』
「…なんだよ、まだ寝れる時間だろ…よくわからない部屋ってなんだよ」
ボスキは眠たそうに欠伸をして寝ぼけまなこで私が隣に居ることを確認してベッドの寝心地を確かめるように寝返りを打つ。
『ボスキ…ちょっとはびっくりしてよ』
私が全然焦らず二度寝をしようとしているボスキを揺らして起こす。
「…なんだよ。寝心地はあんまりよくないが全然寝れるぞ?それに閉じ込められてるなら誰かが助けに来てくれるだろうから俺達にできることなんて無いだろ?」
『えっとね、多分助けは来てくれないと思うんだ…こういう部屋は条件満たさないとドアが開かない仕組みのことが多いから』
「はぁ?なんだそれ…じゃあとりあえず起きるか…」
ボスキはとりあえず身を起して周囲を確認する。
この部屋にあるのは今寝ているベッドと、壁際に設置されている手すりのようなものと、唯一外に繋がっていそうなドアだけ。
お互い寝間着のまま固くて寝心地の悪いベッドを抜け出し、ドアに近づく。
しかし、ドアは施錠されているらしくドアノブは全く動かなかった。
『…こういう部屋って条件を満たさないと出られないやつなんだと思うんだ』
「助けが来る可能性も低くて、安全に出るなら条件を満たせってことか。全く変な部屋に閉じ込められたな。まぁ1人きりより頭が2つあったほうが出やすいだろ」
そう言っていると扉の隙間から手紙が差し込まれて床にひらりと落ちる。
「ん?なんだこれ…」
ボスキが手紙を拾い、糊付けもされていない封筒を開いて中の紙を取り出す。
私もボスキの手元を覗き込んだ。
【立ちバックでセックスして体外式ポルチオで絶頂しないと出られない】
やっぱりか。しかも普通のセックスでは出られないのは想定外だった。ボスキはどう思ってるんだろうかと顔を見上げると、ボスキは特に動揺した様子もなく冷静に考えているようだった。
「まぁ立ちバックは良いとして…体外式ポルチオで絶頂ってのがネックだな。主様は体外式ポルチオの経験無いだろ?」
『うん…ボスキがしてくれてないことは全部経験無いよ』
「それで絶頂出来るか分からないのがな…まぁ仕方ないか。とりあえずセックスしようぜ。立ちバックでも気持ちよくしてやるから。ご丁寧にヤリやすいように手すりも用意されてるわけだしな」
ボスキは手紙をベッドサイドに放って手すりに近づき、袋が下がっているのを見つけた。
袋の中にはリモコンと取扱説明書が入っていた。2人で取扱説明書を読んでいく。
「へぇ、昇降式の手すりなんて面白いもの用意してくれてるんだな。主様の世界の物か?」
『いや…見たことないよ…昇降式デスクとかは聞くけど手すりは…作れないことはないんだと思うけど…』
「そうなのか。でも高さを弄れるならヤリやすい高さにできるってことだろ?せっかくだから楽しもうぜ」
ボスキは楽しそうにリモコンで手すりの高さを変えて遊んでいる。
私はこんな状況でも慌てたりしないで遊ぶ余裕を見せるボスキを頼もしく思うとともにこれで大丈夫なのかとちょっと心配になった。ボスキの機嫌が悪くないのは嬉しいのだが、機嫌が良すぎても悪戯や意地悪をしてくることがあるので恥ずかしいことを言わされたりさせられたりしたらどうしよう、とちょっと心配だった。
一通り遊んで満足したボスキは私の手を取って立たせて少し高くなった手すりに向かう。
「あの文面見る限りセックスと体外式ポルチオで絶頂は同時にしなくてもいい感じだったよな?とりあえず一回立ちバックでヤってからじっくり可愛がらせてくれよ?」
そう言って私のネグリジェのリボンを解いて脱がせて、下着をずらす。
左手で私の膣に指を入れてぐちゃぐちゃと掻き回しながら私の唇に自分の唇を重ねて歯の隙間から舌をねじ込んで私の舌を絡め取って愛撫する。上からも下からも響く水音が羞恥心を煽る。でも気持ちよくて、昨晩の激しいセックスを思い出して子宮がきゅんと疼く。それでボスキの指を締め付けて愛液を垂れ流すのを感じてボスキは喉を鳴らして笑った。
「昨日あんだけしたのに足りなかったか?満足するまで可愛がってやるから心配すんなよ」
そう言うとボスキは私に手すりを掴むように言ってズボンを寛げて固くなったペニスを取り出す。
「挿れるぞ。体勢がきつかったらすぐ言えよ?」
『うん、わかった』
ボスキは私の腰を掴んで持ち上げ、ペニスを埋め込んでいく。
全て収まると私の足は宙ぶらりんでボスキの両手と手すりしか支えがなくてちょっと不安を覚えた。これではボスキの独壇場になってしまう。何も抵抗できないしボスキが責め続けるのを止めようと思うまでずっと抱かれ続ける可能性もある。私耐えられるかな?
そんな私の心配をよそにボスキは好き放題動き始める。好きに動いているように見せながら私の感じるところはしっかり刺激してくる器用さに舌を巻く。これでは1回セックスするだけで何度も絶頂することになりそうだ。私は早めにボスキが満足してくれますようにと願いながら喘ぎ声を上げ続けた。
ボスキはGスポットを抉るだけでなく、これから体外からも可愛がる予定のポルチオをずんずんと突き上げて性感を得られるように準備しているようだった。
私が何度も絶頂してペニスを締め上げ、ポルチオを押し上げられるたびに震えるようになった頃、ボスキはやっと奥に亀頭を埋め込んで射精した。
「ポルチオでも大分感じるようになったな?これなら体外式ポルチオで絶頂もできるだろ」
ボスキが荒い息のまま私の耳を舐めて囁く。それだけで腰が震えて射精を終えても固いままのペニスを締め付けてしまう。
しかし、ペニスは抜き取られてボスキは私の横に立って抱き上げてベッドに寝かされる。
「それじゃ、あと一個の条件を満たしてさっさと出ような」
ボスキは私の足を開かせてまたペニスを入れてくる。今度は向かい合ってのセックスで、左手で腰を掴まれて右手の義手で腹を押し込んでくる。
さっきまで散々ナカから刺激されて感じやすくなっていたポルチオは固い義手から送られる刺激を敏感に感じ取って子宮を疼かせた。更に奥まで挿れられたペニスでポルチオを揺らされて私は喘ぎながらボスキの義手に爪を立てることしかできない。
『ボスキっ…だめ、おかしくなっちゃう』
「おかしくなれよ。いつかは俺に腹を押されるだけでイケるようになってくれよ?それまでじっくり開発してやるからな」
ボスキは私の抵抗など全く気にする様子もなく、より一層強く腹を押して揺らす。
私は涙を流しながら喘いで背を反らすことしかできない。執拗にポルチオを虐められて絶頂の波に攫われて降りてこられない。
がちゃん
鍵の開く音がした瞬間、ボスキは扉のほうを確認したが特に何もないと判断してセックスを続ける。
『もう出られるよ!?ねぇもう終わって…』
「昨日だって休日を寝て過ごしたくないって言って2回しかしてないの忘れたか?今日はせっかくの休日なんだ。抱き潰してやるよ。俺が満足するまでな」
にやりと悪い笑い方をするボスキに、これはどんなに抵抗しようが何を言おうが抱きつぶされるなと直感して苦笑いする。
『気が済んだら体拭いて寝かせてよね』
そう言って体の力を抜くと、ボスキは当然だと言って唇を重ねて腰を振り始めるのだった。
#儚い恋
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