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にぃだしょう愛好家のむぬですこんばんわ
めっさお気に入りで曲パロしてみました🥹
世界観そのまま意識したので是非に🥹
注意
・微死ネタ
・nmmn
・R12
・青桃
ジリジリと蛍光灯が点滅する中、拳銃を構えた男2人がシラケた廃墟に居た。
双方睨みを利かせ、瞬きもせずに相手を見据えると桃色髪の男が口を開く。
な「お前、俺に拾われた恩忘れたの?」
い「それとこれとは話が別やろ」
な「はっ、笑わせてくれるじゃん。一生を持って後悔しろよな」
い「……やれるもんならな」
カチッと引き金を引くと鼓膜に銃声音が轟く。
それは彼奴の耳を掠めて後ろの窓枠にぶち当たった。
掠れた衝撃で少量の血が噴射するも気にする様子は無く、手で拭うと嫌そうに顔を歪めながら此方を睨まれる。
い「チッ、本気でやるとは思わへんかったなぁ……」
な「俺を舐めてるからそんな目に会うんだよ。これは煽られた腹いせ。」
い「……ほぉん、そうやな」
な「…もういい、飽きた。ウザイ。辞めよこんな無駄な事。」
半眼で悟ったような言い方に腹が立ってそんなことを言うと、拳銃をそこら辺にさっぽってまろの腕を掴みに行く。
あーりゃりゃ、耳に穴空いちゃってんじゃん。
塞がるんかなぁ、なんて呑気に考えつつ、眉間にたっぷりと皺を寄せたまろの手をぎゅっと恋人繋ぎにするとまた心底嫌そうに顔を歪めた。
い「何すんねん。」
な「手当に決まってんじゃん。痛いでしょ?」
い「痛いも何もお前が打ったんやけど…?気狂いかお前は」
な「はは、どーも」
薄く笑みながらグイッと腕引っ張りそのまま暗い闇が広がる出口へと足を運んだ。
事務所の1番右端の棚の中に確か包帯とか治癒する為の物が入っていた気がする。
本当はこういう手当なんかは事務方が行うものだが、生憎まろの事を他の狸共に触れさせることは出来ない。
俺だけが触れられるの。
そんな優越感を抱えつつ、すぐ目の前に見えた出口の隙間を横歩きですり抜けると薄暗い路地裏に出る。
そのままずっと奥へ進んでいくと隠し階段なるものが顔を出していた。
な「ん、ここに脚かけてここ引いてみ」
い「ぉわ、ッなんやこんな所にも繋がる場所あったん……?」
な「さぁね、ほら早く入って。見つかったら後々面倒臭いから」
そうやって言ってまろの言葉を濁したが、本当は知られたくないだけ。
まろは何も知らなくていい。
こんな汚い所に居てほしくないし、出来れば暖かいところで育って欲しかったていうのが本音だ。
けれど現実そうもいかない。
ネオンの明かりが灯るここは中華街から少し外れた反社会人の街。
闇と共に活動する俺らは何人もの被害者を出してきた。
今更幸せな生活を送ろうだなんて考えたことは無い。
いつの間にやら目の前にあるドアを引くと見慣れた事務室が眼中に広がる。
まろをそこら辺の椅子に座らせて棚を漁るとお目当ての包帯やらなんやらが沢山でてきた。
な「ん、髪の毛持ってて」
ま「…ん」
三つ編みされた髪の毛は先程の弾でゴムが弾かれてしまったのかボサボサだが、少し梳かせばまた元のサラサラな髪の毛に戻るだろう。
穴が空いてしまった耳に消毒液をかけてガーゼを貼ると、痛みに少し顔を歪めた彼が横目でチラリと此方を見やり、思いもよらない言葉を投げ掛けた。
ま「…お前さ、俺に変な情抱いてんちゃうかんな」
な「、はッ?」
ま「お前の目ェ見ればそれぐらい分かる。」
そう言うと先程吸っていた煙管で俺の顎をあげた。
その暗い瞳に夢中になっていると少しかさついた唇が触れ、ペロリとひと舐めされる。
そのままキスとも言えない曖昧なものに夢中になっているとガチャっと音を立てて扉が開き、甲高い声が事務室内に響いた。
ほ「やっほ~、饅頭届いたけど食べる?」
し「やっと居ったわ…。まろちゃん達何しとん?」
びっくりして思わず顔を離すと不機嫌そうな顔をしたまろが写るも、このまま続ける訳にはいかない。
唾液が垂れた唇を腕で拭ってほとけ達の方へ顔を向けた。
な「ぁ、あぁ食べるよ。りうら達も呼んでくれば?」
し「りうちゃん達は仕事で居らんよ。もう深夜やし、今日は相手組織の腕試しに呼ばれとんやって
」
ほ「え、そうなの?」
し「いむくん知らんかったん?りうちゃん昨日ずっと嫌そうにしてたやんか」
ほ「ぇあ、…だから昨日誘っても嫌そうな顔されたの…、!?」
し「聞きとうなかったわ。その言葉」
ジト目のしょうちゃんがいむを睨むと薄ら笑いを浮かべたいむがまあまあ、なんておだてて饅頭が入ってるで有ろう箱を掲げ再度食べるかきいてきた。
意外にもまろが反応すると肩を大袈裟に竦めたいむが此方を見やる。
きっと何か思うことがあるのだろう。
そんなの余計なお世話なのに。
俺がまろの事を思っているのは多分皆知ってる。
どんなに鈍感で馬鹿ないむですら気づいているのだから絶対みんな気づいてる。
あえて知らないフリをするのは当の本人のまろだけ。
思わせ振りな距離で近づいてみたり、はたまた今のようにスっと離れたり。
本当にネコみたいなやつだ。
思わず唇が尖ってしまうのを感じるとそんな自分にため息が出る。
こんな気持ち、さっさと無いものにしたいのに。
出会った時の衝撃が忘れられなくて、今でもまだあの頃のまろを信じていたくて、そんな自分勝手な妄想をいつまでも想い続ける。
こんな事になるなら出会った時に殺しておけば良かっただろうか。
否、そんな事できるはずないのに。
ほ「、ないちゃん?」
拳をぎゅっと握りしめて唇を噛み締める。
こんな事になったのも全部全部、俺のせいなのに。
それでもまだ諦めきれずにいる俺は未練がましくて女々しい奴だなんて思われているのだろうか。
最初の印象は本当にこんな世界には見合わないぐらいキラキラしたやつだった。
柔らかく笑う彼の姿に子供ながらときめいたのもいい思い出。
真っ白なシャツに少し背伸びしたスーツなんか着ちゃって偉い爺さんと共に現れたまろは俺の心を射止めるには簡単すぎた。
思わずかーっと染まる頬を自分でも自覚する。
そんな俺に気づいて静かに笑うまろは確信犯だ。
暗い廃墟の中で大人達の話に紛れてお話なんかして、たまにイタズラなんか考えちゃって。
ずっとずっと続くと思ってた小さな幸せだった。
けれど、それを壊したのは俺たちを出会わせた大人達で、1番上に君臨する首相なる人が俺にこう命令した。
「んー、そうだな。この任務は君にしか出来ない」
な「?はい。、」
「単刀直入に言う。彼奴、威風を殺せ」
な「い、ふぅ……」
心当たりしかない言葉だった。
チェックリストがプリントアウトされたバインダーを投げられ、それを受け取ると確かに昨日まで笑いあっていた彼の名前、所在、写真、その他の個人情報が細かい文字で連なっている。
目を疑うような事態に泣きそうな声で俺には出来ないだなんて懇願したけれど聞き入れて貰えず、任務期間の10日間。
何もせずにただ時が来るのも忘れてぼーっとしていた。
最後の日、まろに別れを告げるため、そして任務を遂行するためにいつもの場所に呼び出す。
違う雰囲気を纏った俺に違和感を覚えたのか首を傾げる彼。
けれど違う。
そうじゃない。
ただお前と別れるのが苦しいから、痛いから。
最後に力なく微笑んで見納めのように暖かい彼を見つめる。
太ももの革製のホルダーから拳銃を取り出してぎゅっと目を瞑り、彼奴の額めがけて銃声を響かせた。
閉じていた瞳を開くと横たわった彼が目の前にうつり、焦燥感と喪失感に蝕まれて顔をぐしゃぐしゃにして泣いた記憶がある。
その後は曖昧だ。
気づけば事務方が遺体の処理をしていて、何日も日をまたいでいた。
生きた心地がしないってこういう事だというのを実感して、涙すら流せない頭を何度も殴ってそれでも耐える日々。
そんな時にいむ達が組織に入ってきて、随分と支えられた気がする。
何年も経ってやっと心が落ち着いた頃には既に成人済みだったが、これからは闇で生きていくんだと悟ればそれ程早く感じるものは無い。
それから数年後だった。
まさか彼奴が生きているなんて情報を掴んだのは。
多分、目を瞑って打ったから打ちどころが良かったんだと思う。
遺体処理された後山にでも埋められたのだと思うが多分まだその時は息があったのだろう。
生き埋めなんて聞こえは悪いが自力で這い上がれば苦ではない。
そんなことも知らずに悲しみに満ちて生きていた俺は何だったのだと叫びたくなるも、生きているのならそれでいい。
その後は時間が経つのが早く感じた。
どんな手を使ってでも見つけ出してやると宣言してからほんの3日間で彼奴の情報を掴み、わざわざ出迎えて組織に呼ぶ事に成功。
新たな仲間として出迎えて、また数十年越しにお互いコードネーム越しに話す会話は固いものがあったが目の前で彼が笑っているのならそれでいい。
出会った時から抱えていたまろへの感情が恋心だと自覚したのはつい最近の事だ。
彼の所作や振る舞いに気を取られて柄にもなくぽーっと見蕩れてしまう。
周りは疾っくの疾うに気づいていたらしいが敢えて口には出さなかったのは優しさなのか何なのか。
今では吹っ切れるように頑張っていたというのに、このザマだ
キス紛いなことをされて黙っていられる訳がなく、僅かな苛立ちと共にまろへの執着心を自覚する。
ほとけ達の所で煙管を片手に饅頭を咥えるまろに近づき髪の毛をグシャッと潰すように後ろを向かせた。
その時の衝撃で耳に痛みが走ったのか顔を歪めるもそんなの気にしない。
一連の流れにびっくりしたいむしょうがおずおずといったかんじで俺の事を制止するも多分止まれないと思う。
瞳を真っ黒にしてまろを見下ろすと怖気付いた彼に冷や汗が頬を伝う。
ま「な、なんやどうしたん?」
な「どうしたんじゃないんだけど。あれ何?さっきの。期待させんなよ、馬鹿。」
頭を小突くと痛いだなんて言うが、先程耳を打たれて今、こんな拳ひとつぐらいの軽いものが痛く感じるはずがない。
いむしょうが拍子抜けした様子で肩を下ろすとそういえば、としょうちゃんが口を開く。
し「まろちゃん、耳どうしたん。めっちゃ血滲んどるで」
ま「ぁ、あぁ~…。まあ、その」
な「俺がやった」
し・ほ「…はい?」
またもや間抜け面を見せるとまろが睨んでくる。
事実を言っただけだ。
何も悪いことはしていない。
そう吹っ切れていたらしょうちゃんに背中を叩かれた。
し「ダメやろ、こんな事したら。幾らないちゃんがあの時の事忘れられんからって、こんなッ、…」
ほ「しょーちゃん、落ち着いて」
「…ないちゃん、ここの組織に入る時、なんて約束したっけ。」
な「ッ、あくまで街…のためであり、1度契約を交わしたのならば区切りを働いても両手を掲げている限り仲間だ…ッ、」
ほ「そうだよね。いふくんはさぁ、僕達の仲間だよ」
ほとけの雰囲気が確かに変わった。
禍々しい程のオーラを放つ彼は今相手したらきっと殺してしまうぐらいには怒っているのだろう。
根っからの仲間を思う義理堅い奴だ
まろの事で腹を立てているのは分かってる。
けれど、コチラの事情は組んで貰えないものなのか。
な「俺だってそんな八つ当たりみたいにどこでも打ってる訳じゃないし。」
ほ「…あぁ、そう。……別にないちゃんが憎くて言ってるわけじゃないけど、これ以上仲間崩すような真似したら、ね」
な「分かってるよ」
多分、これ以上逆らったら本戦に持ち込まれる可能性が出てくる。
逆らうのは危険だと思いそっぽを向いていむに返事をするとため息をついた彼がしょうちゃんを連れて部屋を出る。
別れ際にアイコンタクトをされ、こくりと頷くと満足そうな顔しながら出ていった。
何故あの時打とうとしたのかなんて事、まろにはきっと計り知れないだろう。
どれだけお前の事を何十年思い続けたと思ってるんだ。
任務を遂行出来なかったのが悔しかったからじゃない。
お前が、ここ零番街からいなくなるのならこの手で殺めてしまいたかった。
絶対みんな気づいてるはず。
まろが、ユダだって事。
それなのにも関わらず拘束してここに留めて置く理由はなんなのか、俺には分からなかった。
な「、まろさ…みんな知ってるよ。何時まで知らないフリしてられるのかも時間の問題だけど」
ま「……わーってるよ…俺が1番知ってる」
嗚呼、そう返事してしまうんだ。
もし、ここでまろが焦ったらユダだって可能性は無くなったかもしれないのに。
期待してしまった自分が馬鹿みたいに滑稽に醜く写る。
な「なら、この零番街の掟として違反することになる。…殺しても問題ないよな」
ま「…仰せのままに」
目を瞑り胸に手を当てた。
それは、最後の忠誠をって訳か。
な「もっと利口だと思ってたんだけど……」
ま「手っ取り早く殺した方がええんちゃうん」
含みのある笑みを零してそう告げる。
ずっと高かった身長は俺に跪いているからか腰あたりに頭があった。
そこ目掛けて銃をカチッと構え、あの時と同じように額を狙う。
な「お前だけは失いたくなかったのに、結局お前もこの街の手の中なんだな」
ま「ふっ、手の中はどっちやろなぁ…?」
そう楽しそうに呟いた彼は、何かが違うような気がした。
「口是心非」END
はいこれもなんかぐちゃぐちゃなので一応説明の方を:( ;´꒳`;):
まず歌詞が結構散らばってると思うんですけど、そこら辺は🍣さんの解説見てください🥹
大体の雰囲気掴めるとおもいます!
まず🍣さんと🤪さんは小さい頃に出会ってるんですね
それでいて🍣さん共に🤪さんも叶うはずのない双方一方的な恋を勝手に拗らせていたんです。
けれどボスからの司令で🤪さんを殺さなければいけない。
任務遂行期間の10日間のあいだ、ずっと心に穴が空いたような生活をしていたのですが意を決して殺しに行くことに。
打ちどころが良かったのか、はたまた避けたのか。
銃を向けて死んだと思っていた🤪さんは生きていたのです。
数十年ノ時を経て出会うのですが、その姿の🤪さんにまた恋してしまうんです。
ですが後半にかけて何やら不穏なことが次々と出てきましたよね
まずユダっていうのは内通者、裏切りものって意味です。
🤪さんは実は敵組織の者だったけれどスパイとしサイコロ団にいる、という…
それに皆気づいているけれど誰も追放したり処刑しようとしたりしない
それに痺れを切らした🍣さんが最後の方🤪さんを殺してしまおうとします
その理由としては、誰かに殺されるより自分で好きな人を殺めたかったから。
なんか、独占欲みたいなものですかね
銃を向けて2度目の別れを告げた時、🤪さんがこんな事言います
「手の中はどちらなのか」
これの意味としては、既にサイコロ団が敵組織に呑まれてるっていう意味でもあり、ずっと皆🤪さんに騙されてるって言う意味でもあります。
「何かが違うような気がした」
ってところは、まあ言ってしまえば本物の🤪さんではないって事でしょうか
この話の特大ネタバレとしては、言っちゃうよ??
あの夢の中の話ってことです。
🍣さんも解説で言っていた通りアヘン戦争時代の話なので、麻薬とか大量に輸入されたりしていましたよね
それも中国にいるのなら尚更吸ってしまったりする機会は多いはず
つまりカミングアウトしてしまうと、
このお話全部🤪さんの願望とか、こうであったらいいなとか、こうしたかったなっていう夢の中のお話なんです
つまりのつまり、これを反射して考えると
・🍣さんが🤪さんのことを好きだったのは🤪さんが🍣さんに好かれたかったからっていう願望のもと
・最後🍣さんに殺されかけたのは🤪さんが死に際に🍣さんの顔をみたかったから
その他にもいっぱいありますよね
あとはご自身で色々考査してみてくださいな🥹
最後の方に伏線をめちゃ張ってたのでなるほど……とはならなかったかも、または話の意味が分からなかったかもしれませんが……😭
質問等受け付けますのでお気軽にコメントください‼️
考察コメントも待ってます!!
閲覧ありがとうございました!!
それでは(՞ . .՞)੭”
コメント
13件
夢の中=🤪さんの願望が反映される=🤪さんは🍣さんに♡♡♡れたかった=愛が重いと考えてしまった…でも結局愛が重いって、その人の価値観の話になってくると思うんですよ。でも、人の価値観ってすぐ狂うんですよね。だから、もともとは「🍣に迷惑かけたらあかん…、自分の気持ちを、この街の掟を捨ててまで言う必要はない…」とか考えて自分の願望、欲を抑えていたのにも関わらず、最後の♡♡♡れる場面で🍣さんに拳銃を向けられているということは、やはりキス紛いのことをした=🤪さんは🍣さんに想いを伝えた=自分が死にたくなったから夢の中で🍣さんに♡♡♡てもらった みたいになるんかなあ… 長文&いみふコメすみません 今回も最高の作品をありがとうございました!✨
''拗らせすぎた''考察なんですけどそれでもいいならぜひ聞いてくださいっ!!(あのほんとに拗らせすぎてて訳わかんないところとか多々ありますっ!!)(あとあとむぬ様の説明も含めてますっ!) ''琉兎なりの''考察💭 🤪さんはもともとしにたかった。その理由は自分がユダだったから。自分はスパイで、🍣くんたちにとって裏切りものに当たる。大好きな🍣くんたちは裏切りたくなかったからしにたかったのか、
コメント失礼します 🙏 言葉に表せらんないぐらい話の雰囲気好きですぅぅ っっ 😭 曲パロとか書くの苦手なので 、本当に尊敬しております !! 💞 むぬ様の作品大好きなので 、これからも頑張って下さい !