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私が放った言葉で周りの感覚が可笑しくなっていたとしても、私は気づかない。同じように人は、自分がした事によって周りの空気が悪くなっても、良くなっても気づかないのではなく気づけないのです。人間とは何か。其の答えが分かるなら誰も苦労どころか、脳さえ要らない。良く見聞きする事なのだが、死にたい、死んでも良いと思うのが格好良いと思っている人間がぞろぞろと居る。これは人間では無い。いや、人間的の方で人間になれなかった者達だ。私は知っている。死を。良く「生きているだけでいい」と云うが、こんな事を思うのはこう云う想いを持っている人間が死んだ後なのだ。誰も救おうとしない、誰も解釈しようともしない。人間の考え。それは周囲に不幸を齎すものでもあれば、幸福を齎すものでもある。正しく之こそが竜頭蛇尾。とある夢の中で老人が云う。「悪人は崖から蹴落とすのも、首を吊らせるのも、悪人なら善人が殺しても良いのか?」と問いかけてくる。私は之を幼少の頃は夢だと思っていた。だが大人になるにつれ、分かった。之は夢では無く、自分自身の考えなのだと。誇れ!そして自分達を喝采せよ!悪人共よ!君達は今善人に殺され、善人が殺人と成り、新たな悪人と化すのだ!今だ!我が友よ!君達は私の支配下、会員、子供達である。「悪人が生きて居てどうする?」誰かがこう云った。また若い声の者が云った「確かに悪人は生きてはならないと云う話だが、人を殺して居ないのなら人権はまだある筈。」あまりにも恐ろしい口調であった。我が子供達は確かに悪人だ。だが其の中には同士。つまり人間だ。人間を殺めて居る者は居ない。我が友は之から光の子となり、暗闇を善人へ押し付ける。また同じ様に私の悪も悪への強調に逆流し、君達善人の中に入り行く。まるで人生は感染症だ。次々に考え、妄想、流行りの物が人々の心に溶け込む様に広がって行く。一人が良いと思えば、金魚の糞とも云える程に皆ぞろぞろとついて行く。体が鈍らないものか…私は鈍る。もし仮に、他人が鈍らないとしても、其れは正直者では無い。正直者とは雑に云うと、噛み合っていない猛獣だ。其れこそ噛み合わず、みとのまぐわいをしなくとも、其れは「嘘」なのです。良く云われるが、君の考えが良く分からないと云われる。だが私からしたら君達の考えが分からないのだ。私は猛獣では無く、嘘を付く泥棒に無理矢理檻に閉じ込められ、噛み付かれているだけ。流行りの軌道に乗ろうとしても、何度挑戦しても、何もかもが上手くいかない。皆も同じ様な事があるだろう。私は昔から霊が見え、人に疑われたものだ。學校への登校、下校の時にも怖いものに会い、去る。霊に邪魔されながら学べと云われとも、何を学べば良いのだろうか。私には学んでも分からないものだらけだ。今直ぐにでも権現獅子に喰われたい程だ。私は之からの夜を、全部とは云わないが、革命的前夜。所謂物事への変化を示す晩とする。何時か何処かで会った、老人は俯きながら歩いていた。急に私の方をみて、顔を見せてきたのだ。之は珍しいと思い顔を喜びながらそっと見た。すると、老人の顔は酷くゲッソリと痩せていて、皺が太陽の光に照らされ、良く目立った。白く、長い顎髭が象徴的で、髪だけは美しい程の白髪で、長髪であった。立派な喉仏がまだガキンチョだった私には余りにも強く、格好良く、逞しく見えた。外では無く、耳の中心から聞こえる心臓の音。ドクドクと高鳴る自分の心臓を落ち着かせ、その辺に落ちている大きな石に腰掛けた。爺さんと下らない話を幾つかし、何時しか夜と成った。私は家へ帰ろうとして、家がある方へゆっくりと歩いた。ですが一本道なのに何度進んでも、そこに戻ってしまう。其の後の事は余り覚えてはいない。夢であろうと自身の人生論と成った事に変わりは無かろう。私はそう思い、物語を書く為に鮮やかな薄緑色の手帳と原稿用紙、長い万年筆を取り出し、座布団に胡座をかいた。之が全てを意味する。人間とは、神からの芥に過ぎない未熟者である。人は皆、完璧など存在しない。完璧と云うのは完全なる壁。つまりどの様な事をしても崩れず、動き等しない壁の事だ。だがどれだけ凄い人間でも、所詮は泥を固めて作った壁。一蹴りするだけで崩れてしまいそうな程の弱さであり、また其れが強さとなるのだ。「少年少女よ、人生の爆発を耐え抜け」私からはそんな醜い事しか口からは出なかった…。嘲笑え、嘲笑え。幾らでも私の事は嘲笑っても良いが、才能の無い子を嘲笑うのはやめたまえ。才能があるからと云い、無いからと云い、才能があるから何だと云うのだ。私にも才能なんて無い。だがこんな時代に成っても生きている。母よ、あゝ神よ、何故人には違いがあるのでしょうか…皆平等では無いのでしょうか!喉が枯れる迄、潰れる迄、原型が留まらなく成る迄私は何度でも、此の行動を誰に止められようとも、革命を起こすには之しか無いのだ。人間よ、恨むなら天を恨め、地獄を憎め。私は嘲笑った奴等を逆に嘲笑いたいのだ。君には此の心が分かるだろうね?仏よ。