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人が寝静まり、賑やかだった街は別世界のようだった。
ふと、そんな世界で怪しい動きをする集団が。
その集団は、とある宿のある部屋に入る。
そこには、2人が各々ベッドに入り、頭から布団を被っていた。
その集団の1人が、その布団をめくる。
「・・・なっ!?“いない!?”」
すると、次の瞬間、頭に衝撃が走り、地面に倒れた。
その瞬間、最後に見た視界には、赤い瞳の少年と、青色の瞳の少年だった。
✵✵✵✵✵
「うっひゃあ〜!マジで来たよ!?ありがとう!トキくん」
「ん、この人達、僕らが蛇の国に来てから、ずっといたから、なんか、怪しくて・・・ふわぁ」
と、トキが眠たそうな欠伸をした途端、
ドォンッ
と、耳を劈く音が。2人は顔を見合せ、音のした妹達の部屋へと向かった。
✵✵✵✵✵
「あ、トキくーん!天満くん!そっち大丈夫だったぁ?」
と、銀子はいい笑顔で手を振る。足元にごげている人がいるが。
「うっっわ・・・やりすぎじゃない?風音」
「乙女達の部屋に勝手に入ってきたから、容赦なく雷落としてやったわ!」
と、ピリッと指先に電撃を走らせる。
「・・・これ生き残りいる?」
「・・・多分???」
と、トキが黒焦げの人の胸ぐら掴んでそう銀子達に聞いた。雷落とした張本人の風音は首を傾げた。
「・・・にしても、こいつら何なのかしら・・・Heyクロネ。こいつらの持っている電子機器をハッキング出来るかしら?」
『はいはーい!クロネちゃんにおっ任せを〜♪』
と、クロネはテンション高い声でハッキングし始めた。そして、数分後。
『どうやら、こいつら、ヤマタノオロチの狂信者っぽいですねぇ〜♪』
「ヤマタノオロチですって!?」
そうカネリは驚いたように目を丸くさせた。
「また復活させようとしてるのかしら・・・」
「それはないと思うよ。だって、ヤマタノオロチはお父様たちが“倒した”もの。その体も燃やして灰にして捨てたらしいわ。灰になった物は例え“命の聖水”を使ったとしても、灰になった生き物は生き返らないわ」
そう蓬莱は答えた。
(・・・ヤマタノオロチ、か)
と、天満は考えふけていた。ふと、トキが天満の方を向いた。
──一瞬、天満の瞳が紫色に見えた“気がした”
(・・・気のせいかな?)
トキは気のせいだと思い込んだ。すると、
ガタンッと
隣から大きな物音が。隣の部屋は、すまない先生とブラックが止まっていた。天満達は部屋へと駆け出した。
「・・・?」
ふと、アスクが首を傾げつつ、天満達の後ろを追いかけた。