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618号室なの細かくて好きですჱ̒( т-т) 毎日楽しみにしてます...😆😆
こうち 「っ…すみません!!松村北斗って人居ますか!!」
これでもう病院も4件目
流石の俺も疲れ切っていた
看護師 松村北斗…居ますよ!ご親族の方ですか?
「…、そうです!どこに居ますか!?」
看護師 松村さんは…3階の618号室ですかね!
「ありがとうございますっ!」
「ほくとくんっ…、!」
ここまで大きい病院ということは大きな病気なのかもしれない…
そんな気持ちで階段を駆け上がった
「ほくとくんっ…!!!」
まつむら 『っ!?こうち…くん…』
『どうしてここに…、』
「ほくとくんが、倒れたって聞いて…」
『んふふ…そっか』
「笑い事じゃないでしょ!!大丈夫なの!?」
『僕…膵臓癌って病気にかかったんだ』
「膵臓癌…」
名前は知っていた
俺のおじいちゃんが膵臓癌だったから
『それで…、』
『それで、余命が1年らしいんだ』
『癌が発覚したのが2ヶ月前』
『だから、あとはち…』
『こうちくん、泣かないで?』
『僕なんてこうちくんにとってはただの他人だよ?』
「そんなことっ…ない!!」
「ほくとくんは…俺の大事な人」
『…そんなこと言ってくれるなんて』
『僕、死ねないかも…笑』
それから、俺たちはたっくさん話した
くだらない話、恋話、とか…
そんな話たちの終わりは橙の光が教えてくれたようだ
「そろそろ帰らなきゃかー…」
『そうだね…』
「めっちゃ寂しそうじゃん笑」
『だって…、今日めっちゃ楽しかったから!』
(ぐ……、ほくとくんっていつも思うけど笑顔かわいすぎ…???)
『そうだ、謝らなきゃいけないことがあるの』
「どうした?」
『お祭り誘ってくれたのに行けなくてごめんね…』
「いやっ、俺その時ほくとくんの事情知らなかったし!!!」
「全然大丈夫!!」
『あと、さ…』
「なになにー?」
『LINE交換…しませんか?』
「…!もっちろん!!」
『ふははっ…よかった〜…』
(あ…いいこと思いついた!)
「ね、明日楽しみにしてて!!」
『…?わかったー!!』
『気をつけて帰ってねー!!』