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信玄はついに謙信の前へ
引き出されていたーーー
謙信は目を伏せ、静かに呟いた。
「……残念だ」
その声には、怒りよりも深い嘆きが滲んでいた。
「まさか罪のない実の孫すら、人質にするとは……」
顔を上げる。
「どこまで堕ちたのだ……信玄よ」
しばし沈黙したのち、梅へ視線を向ける。
「梅殿……恐れながら申し上げる」
「その上で——」
声を低くする。
「武田家の所領については、今川家・北条家にて分かち合うという御考えであろうか」
そう話し合っている最中外が怒号が聞こえる
「ダメですって!」
外から小姓や兵の慌てふためく声が響く。
「おい、あの方を取り押さえろ!」
「やかましい!!」
怒号とともに場に乗り込んできたのは、あの 武田信虎であった。
「晴信……💢💢」
怒りに満ちた声。
「とうとうしでかしたな」
場の空気が一瞬で凍る。
信虎はずかずかと中へ入ると、腕を組んだ。
「親として責任を取ろう」
一同:「……?」
信虎はにっこり笑う。
「見とるからな。腹、切れ」
ぽん、と小刀が置かれる。
「はい、小刀ね☺️」
信玄は固まった。
「……お、親父殿??」
目の前に差し出された小刀を見て、顔が引きつる。
(なぜそんな笑顔で、物騒なものを……?)
その場の空気は完全に凍りついていた。
謙信は、ただ一言。
「……ええ」
ゆっくりと目を細める。
「信玄の父上殿は……ここまでヤバい御仁であったか」
「我が人生で初めて、ドン引きしておるぞ」
( ꒪⌓꒪ )
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