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「キョウってレン先輩のこと好きなの?」

天気の良い日の昼休み、ぼんやりしながら自分の机で頬杖をついていた。突然クラスメイトから投げかけられた言葉に十数秒ほど固まる。

「……は?」

これでもかと言うくらいに眉間にシワを寄せて聞き返した。オレがレンを好き?例え世界がひっくり返ったとしてもそんなことあり得ない。

「いやだって、レン先輩とすっごい仲いいじゃん。スキンシップも多いし。」

「んなわけねぇだろ。スキンシップはレンが勝手に!」

「えーそうなの?勘違いだったのかな。」

そう言って、勘違いも甚だしいクラスメイトはオレから離れていった。

「バカか…」

ぼーっとしたまま昼休みを過ごすのもなんとなく癪だ。他クラスにでも遊びに行こう。

そう思って教室のドアを開け廊下へ出ると、今一番会いたくないやつがそこにはいた。

「キョウ!」

こちらを発見するや否や、大型犬のように飛び付いてハグをしてくる。最近は慣れたが、前までは本当に鬱陶しかった。

「なんで3年のお前が1年の教室の前にいるんだよ!!」

「え~?意味もなく会いに来ちゃダメ?」

「クソッ!離れろってば…っ!!」

体格差もあり、到底離れられそうにない。オレは抵抗を諦めた。

ふと、先程のクラスメイトとの会話が脳裏によぎる。意識すると、なんだか変な気分になってしまう。

「キョウ。どうしたの、顔赤いよ?」

気付くと自分でも分かってしまうくらいに顔に熱が集まっていた。

「ッおまえがくっつくからだろ…っ!!」

エイリアン特有の先のとがった耳を思いっきり引っ張ってやると「いてて!」なんて間抜けな声を出して拘束を解く。ちっとも痛くなんてないくせに…。

教室のドアを乱暴に閉めて自分の席に向かう。赤くなった顔を見られるのが嫌で机に突っ伏した。落ち着いてよく聞けば鼓動も早くなっている気がする。

「なんだよこれ…っ!」

未知の感情に戸惑いながらも、不思議と嫌な気持ちはしなかった。

これがもし恋とかいうやつなら、どうやらオレは本当に病院に行った方がいいのかもしれない。

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コメント

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RenとKyoのペア少ないので助かりました😭神作品を作ってくれて本当にありがとうございます!!!!

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