コメント
3件
めちゃくちゃ読みたいです!香月先生って響きいいですよね!
めっちゃ読みたいです♡♡ もういっぱい読みたいです😍
はーい!読みたい読みたい読みたい!!🖐🏻🖐🏻🖐🏻
「こんにちはっ!」
学校の帰り、海沿いの道を歩いている湊の背後から元気よく声をかけられた。
振り返ると、先日行った病院の研修医が小走りに駆け寄ってくる。
湊の傍まで来ると俯きながら膝に手を置き、はぁ…はぁ…と息を整える。
なにもこんな暑い日に走らなくても…。
握る鞄を肩にかけたまま、湊は黙ってその様子を見ていた。
研修医は、額に滲む汗を白衣の袖で拭いながら顔をあげ姿勢を正す。
相変わらずイケメンだこと…。
そう思いながら、自分より背の高いイケメン研修医を見上げる。
目が合うと
「膝、どう?」
そう聞いてきた。
初めて病院に行ったのは2日前だ。
どう?と言われても。
1日や2日で、どうにかなる傷ではない。
「まぁ…まぁかな…」
そう返事をするしかなかった。
「心配な事があったら、なんでも言って下さいっ」
やたらと、元気の良い研修医だ…。
冷ややかな目で見つめる湊とは違い、目の前に立ちはだかる研修医は威勢がよい。
肩に手を置き、にっこり微笑まれると…思わず顔を背けてしまった。
「……」
なんか変だ…。
微笑まれただけなのに…胸が…苦しい。
「暑い…?」
不意にそう聞かれた。
「へ…?」
「顔が赤いから…」
そう言われて気がついた。
確かに今日は暑い…だけど、なんだ…この顔の火照りは…?気温が高いせい?
それに…心臓が爆発しそうだ…。
暑いだけではこんな風にはならない。
「熱中症かもっ。休める所はっ…」
狼狽える研修医の言葉を遮るように
「お前がっ…!!」
そう言い放つ口を慌てて押さえる。
勝手に言葉が口をついてでてしまった。
「えっ?」
研修医が変な顔をしている。
俺は、今、なんて言おうとした…?!
心配そうに湊を見つめる研修医に背を向ける。
「……」
ばつが悪い…。なにも言えない…。
黙り込み、俯く湊の背中から
「家まで送ります」
優しい声が聞こえた。
「大丈夫…だから…」
絞り出す声で答えた。
一刻も早くこの場から消え去りたい。
なのに…足が動かない。
「でも…」
心配そうな声がする。
居なくなってくれっ!
心の中で叫ぶ。
自分の身体がコントロールできないなら、せめてこいつの方から立ち去って欲しい。
鞄を掴む手に力を込める。
「大丈夫だって言ってんだろっ。早く病院戻らなくていいのかよ…」
勇気を振り絞り、振り返る。
「香月先生…」
海風が2人の間を吹き抜ける。
【あとがき?】
2年目になったので、原作の設定とはちょっと違ったお話も書いてみようかと思って、軽く書いてみました。
簡単に概要を…
湊が水泳で膝を壊す。のは、原作と同じですね。で、その治療で行った先の病院の研修医がシン。
なので年は、逆転してます。
湊は、高校生。
シンは、研修医ですので湊より年上です。
こんな感じのお話書きたいのですが…
読んでみたい方は、いいねっ!をぜひっ!!
その数次第で話数が変わるかも…?
多分…
2025.5.6
月乃水萌