TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


…君は気づいてない…いや、誰一人,僕の気持ちになんか気づかない。

そんなことを考える6時頃,辺りは朱の空と化していた。

秋らしい冷ややかな風が,僕の肌を伝う。

帰り道,東京のビルたちが,僕の視界を遮る。

その時,片思いの彼女を見た気がした。

胸がドキッとなる。

はっきりと姿を見たときには,立ち止まり見とれてしまっていた。

僕はモブで彼女の彼氏にはなれない,だからせめて、この一瞬だけでも,いなくなってしまう前に。

そう思うと、胸の中がもやもやして,その場を逃げた。

「一方的でもいい,愛を語らせて…」

なんて呟いても、誰も言葉を拾うことはない。

君はしららかな三日月だから、放課後にしか会えないのに。

一度でいい、僕の手を取って軽やかにステップを踊ってくれたのなら,僕は必ず期待に答えるのに。なんて、そんな妄想も,もし彼女に相手ができるとできなくなるのか…なら、あと少しだけでもいいから、

「彼女に彼氏が,できませんように…なんてw」

そんなことを呟く。

その時,横から涼しい風がした、彼女がいる。

彼女は,「そんなことを女の子に言うなんて〜!モテないよー?」と頬を膨らます。

僕の気も知らないくせに…

「うるさい」

といい,その場を去る。もしさっき違う言葉が言えたなら、彼女は僕の手を取ってステップをしていたのだろうか。いや、ありえない彼女はきっと夜になる前に帰るから,夜はもうすぐだから,きっと…



私が君を見つめても,愛しても,君は誰かのもので、

私を見つめてくれるから、話しかけていたのに、昨日の放課後,「うるさい」とだけ返し帰っていった。

目を疑った、いや、耳かなw…君が私を好いてくれると勘違いしてたけど、結局彼の手のひらの上,鳥かごのようだった。

私の気持ちは彼に売られていた、虫酸が走る。涙目になりながら,なんとかポジティブになる。そうだ、きっと恥ずかしかっただけ,きっと、きっと。

それか…他に好きな子でも…

そう考えるとならそれしか考えれなくなって、一方的に君を奪われた,そんなはずはないのに、そう感じた。

昨日私を誤魔化したように,いくら呼んでも答えてはくれないでしょう?

きっと、誰の声でも

君が私を見ていたから,君は私だけのものだと勘違いしていたけれど、同様,私のものじゃなかった。

「あぁ、粗末なアイロニー…w」

涙があふれる,君を思って泣く意味はないはずなのに、でも、でも

「嫌なんだなぁ…」

君は三日月だ、そう思った



僕のものじゃないのに



私のものじゃないけど



一方的に愛を語らせてよ

しららかな三日月(彼、彼女)

私/僕の手を取って、軽やかにステップを…

「あと少しだけ…」

この作品はいかがでしたか?

23

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚