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マタロウ「やっぱりそうか……謎は、全て解けたッ!」
どこぞの超有名漫画の探偵さんの如くビシッとポーズを決めると、
マタロウはメラに質問を投げかける
マタロウ「メラ先輩、テニス部に女子にモテモテの人がいますね?」
メラ「いるにはいるが…」
メラは機嫌悪そうに舌打ちし、顔を顰める
フブキ「知ってますよ!学園で1番の憧れの的、キュウビ先輩」
メラ「それがどうした?」
どうやら、メラはその『キュウビ先輩』という男が嫌いな様子。
顔を背けて嫌そうな顔をする
マタロウ「見てください。サバゲ―部の部室と俳句研究クラブの部室の位置は、
どちらも中庭を見渡す場所にある」
アゲハ「ああ、そっか!テニスコートね!」
マタロウ「そう!キュウビ先輩を見たい女子が、その2つの部に集まっていたんだよ!」
マタロウはアゲハの納得した声に頷いた
リュウスケ「はあ?僕がその子達に呪いをかけたとでも言いたいの?」
アゲハ達6人は、早速テニスコートに向かい、九尾リュウスケに話を聞くことにした案の定、
その呪いの件について話すとリュウスケは、
長い銀髪を微風に靡かせながら涼しい顔で答えた
メラ「でも、お前のせいで女子が辞めたのは事実だろ?」
やけに突っかかるメラだが、リュウスケはまるで相手にしない
リュウスケ「(確かに僕は誰もが認める学校トップクラスのイケメンだ。
僕を好きにならない女子はいないだろう。なんて罪なんだ……)」
リュウスケはラケットの手入れをしながら退学してしまった女子達に思いを馳せる。
リュウスケは心の中で自分を好きにならない女子はいないだろうと言っていたが……
アゲハの場合はどうなるのだろう?鈍感、そしてイケメンを見てもなんとも思わない、
ましてや好きな人1人として出来たことのない(気になった人は入れてない)アゲハは、
絶対的にリュウスケの事を好きになるとは到底思えない…
リュウスケ「こっちもいい迷惑なんだよ。勝手に好きになって呪いにかかってんだからさ」
メラ「ナニ!?」
アゲハ「ちょちょちょ…メラ先輩、落ち着いて…!」
メラとリュウスケの間に割り込んで、落ち着かせようとするアゲハ
メラ「だってコイツ…!」
アゲハ「まあまあ…;てかキュウビ先輩も挑発するような言い方はやめてください!」
リュウスケ「ああ、ごめん…よ……」
軽い気持ちで謝ろうとアゲハの方を向いた途端、石のように固まってしまったリュウスケ