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荒狂タコ完全拒否
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#オリバー・カークランド
#ルチアーノ・ヴァルガス
こばすけ‼️
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――現代、この世界には国家の化身という存在がいた。そいつらは国民と共に、日々笑ったり泣いたりしながらこの地球を生きている。
ここはイタリア共和国。南ヨーロッパの、地中海に囲まれた太陽の降り注ぐ国。
「ヴェ〜!!やばいよぉ!これまた世界会議に遅れちゃったらルートに叱られるよぉ…!!」
「うっせバカ弟!!お前が寝坊するせいだろうが…!はあ…はあ…ちょ、お前速えな!?ちょっとは待てよコノヤロー!!」
イタリア兄弟が街中を爆走する姿はもはや日常の公開であった。街ゆく人は、(あ、今日は世界会議なんだなー)と微笑みながらぼんやり考える、そんな朝――というか昼前。ガッツリ遅刻であった。
「たっ、確かに俺も寝坊したけど…!兄ちゃんだって二度寝してたじゃんかぁ!!」
二度寝…というか四度寝くらいしていたことを知らない。この兄弟の睡眠は深い。戦場の爆撃の音でも起きなかったこともある。
「っ…俺は悪くねえよ!あ、ちょ、前見ろ前!!」
へ?――と言う前に前を歩いていた人に肩が激突した。ドンっという鈍い音。
「ヴェっ!?っ、わわわ!ごめんなさい!!」
「お前前見て走れよ…」
フェリシアーノはあわあわしながら必死に謝罪する。そのぶつかった相手――マゼンタ色の瞳の人の良さそうな、けれどどこか冷たい雰囲気の青年が目を細めた。隣には金髪の青年もニコニコしながら立っている。
「ふふっ、大丈夫。急いでるんでしょ?」
「あっ、そうだった!会議っ!すみませんでしたぁ!」
時計が目に入り、ハッとする。時間がやばい。言うないなや走り出した。もう遅刻は確実だが、兄弟揃って全力疾走する。今回の議題は重要なのだ…とドイツもといルートが言っていた。
――そんな二人の背中を、二対の目がジッと追っていた。本人たちは知る由もない。
…さっきの人、なんか見たことあるなぁ。
くらいは思ったかもしれない。
某イタリア宅。時刻は午後2時。窓の外は闇で覆われ、静寂に包まれている。寝室でする音といえば、時々兄弟が寝返りを打つときの布擦れの音と、フェリシアーノの間抜けな寝言だけ。
「ん…むにゃ……」
今日の会議は散々だった。議題は人口減少、オーバーツーリズム等々。どれもイタリアに大いに関係がある話題だったため、ルートにこっぴどく叱られた。いつものことであるが、その疲労で今夜は二人ともぐっすり眠っていた。
静かな夜だった。鳥も鳴かない。発情期の猫すら相手を求めて声を出すことはなかった。
コメント
3件
初見です!!❤ 人物像がハッキリしていて見応えがありました!!(・∀・)イイネ!! 2人の今後の活躍が気になるばかりです(𓁹𓂏𓁹`)ニチャァ マゼンタ色の目をした青年をわざわざ配置した理由も気になりますが、今後の展開を楽しみにしています!!!!グヘヘヘԅ( ิټ ิԅ)ジュルリ
こんにちは、ごちさん!第1話読ませていただきました。 国家の化身という設定、とても素敵ですね!イタリア兄弟の朝の大慌てな様子が生き生きと描かれていて、思わず笑顔になりました。フェリシアーノの「ヴェ〜」って口調が可愛いです。ぶつかったあのマゼンタ色の瞳の青年…何者なのか気になります。伏線っぽくてワクワクしました。続きが楽しみです!