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kzh🎲×ymo🎤
注意
◇ご本人様には一切関係ありません
◇nmmnです
◇地雷&苦手な方はお早めにご退出
◇kzhの片想い それか、それ未満
◇この先、名前の伏せ字なし
_____________
〈葛葉目線〉
3D撮影後。
いつものように楽屋で休んでいる。
他の共演者は各々帰ったり、飲み物買いに行ったり、スタッフに挨拶しに行ったりさまざまだ。
珍しく楽屋には俺しかいない。
それも、さっきスタッフが
『この楽屋、次の撮影の方も使われます』
と言っていたためだろうが、俺は気にするよりも、己の体力回復に気力を割いていた。
話を聞いていた感じ、その次の撮影まで30分はあるらしいし急がなくても良いだろう。
と俺が気兼ねなく足を伸ばし、腕を目の上に置いた瞬間、楽屋の扉が開いた。
ymo「あれ、葛葉くん?」
kzh「っえ、夢追さん!?」
想像外の訪問、しかも夢追さんとは。
びっくりして体がびくついたせいで、椅子が音をたてる。
ymo「あれ、今回の撮影、葛葉いたっけ?」
kzh「あ、いや俺は撮影終わってて。今は休憩中っす」
ymo「あ、なるほどね〜」
ヘアセットは家でしているのだろうか。
夢追さんの髪は、最小限の動きしか揺れずに、照明の光を反射している。
なぜか夢追さんが動くたびに髪よりも揺れるピアスが目を惹いてしかたがない。
ymo「撮影、そんなにキツかったの?」
気がつけば荷物を置き、俺が座っている場所から斜めの席に腰掛けていた。
kzh「いや、特には……」
予想以上に会話にテンパる。
俺、夢追さんと2人で話すのなんて、それこそ何年振り??
VACHSSでは話してたけど、絶対他に誰かいたし。
ymo「あ、そうなんだ。あたしの方は何でかよくわかんないんだけど、汗かいても良いような服で着てくださいって言われて…今からすっごい怖いんだよね」
いやこの人すっごい目合わせながら話してくるな。
こっちは眩しすぎて目合わせられないのに…
というか夢追さん、いつもの袖ない服と違ってなんか……大人っぽいというか。
どんな服でも着こなせそ。
服屋行っても楽しめるんだろうな。
kzh「そうなんすね」
あぁ〜…俺のバカ。
キャッチボールもクソもねぇ。
これじゃ、あの部屋凸った時と同じじゃん。
ymo「そういえば……」
夢追さんが不意に、思い出したように俺へ向き直った。
いや顔キレイだな。
ymo「また遊ぼって言ってそのままだったね。俺結構お誘いくるの待ってたんだけど」
え、それって、あの時の。
それまだ覚えてくれてたのか。
kzh「それって、あのツイッターの」
ymo「そうそう!覚えてくれててよかった。俺が1人で待ちぼうけてるだけかと思った」
絆されるな、俺。
これは、夢追さんが気を遣ってくれてるだけ。
あの時のも、お世辞で…
突然、夢追さんのキレイな顔がアップになる。
ymo「また誘ってね、葛葉くん」
やばい、こんなの、勘違いするだろ。
これだから聖人は
kzh「…眩しすぎんだろ」
ymo「んえ、何か言った?葛葉」
kzh「いや、なんもないっすよ」
ymo「そ?それならいいけど」
kzh「あの…夢追さん」
カバンからペットボトルを取り出して水を含んでいる夢追さんに声の照準を合わせる。
ymo「…ん、なに?」
kzh「また楽屋近かったら……話しに行ってもいいすか?」
ymo「うん、もちろん。楽しみにしてるね」
俺の言葉に目を細めて微笑んだ夢追さんの顔が、今も目に焼きついて離れない。