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6日目

 

 

ん~良い天気!

 

 

そうだ、今日は瑞希とカフェに行く約束してたんだった…楽しみだな♪

 

 

 

何かそのカフェホワイトチーズケーキとブラックチーズケーキっていう期間限定メニューがあるらしくて!

それ目当てで行く予定なんだけど…でももし食べられなかったらどうしよう……数量限定らしいし。。。

 

 

…ま、今はそんな事考えてなくていいよね。

 

 

それじゃ、行ってくるね!

 

 

 

絵名

 

 


 

『ふ~何とか頼めて良かった、!』

 

 

「だね~!ギリギリだったよ~……」

「…それにしても、奏とまふゆにも来て欲しかったねー」

 

 

『本当にね…まぁでも忙しい、って言ってたんだから仕方なく無い?』

 



 

 

「でもでも~!」

 

 

 

【お待たせしました。ホワイトチーズケーキとブラックチーズケーキ、ハーブティーのセットです。ごゆっくりどうぞ】

 

 

「ありがとうございま~す!

うわぁ、すっごく美味しそう!!」

 

 

『ま、待って写真!写真撮らなきゃ…!』

 

 

「あははっ、じゃあボクも撮ろ~っと! 」

 

 

スマホのカメラアプリで2つのチーズケーキとオシャレなハーブティーを撮る。

 

後で加工してSNSに投稿しなきゃ…!

 

 

 

「それじゃ、食べよっか!」

 

 

『うん』

 

 

「『いただきます!』」

 

 

 

もぐっ、チーズケーキを1口食べる。

 

 

『…おいっし~~~!!』

 

 

ホワイトチョコがチーズケーキに染み込んでいて凄く美味しい。

 

トッピングの小粒チョコとナッツも上手い具合にホワイトチョコと良くあっている。

 

 

「ん~!美味しい~!…ねぇねぇ、絵名の方も食べていい!?ボクのチーズケーキもあげるからさ!」

 

 

『ま、そっちも食べられるならね』

 

 

「はいはい!どーぞ♪ 」

 

 

『ありがと!…はい、じゃあこっちも』

 

 

「わーい♪」

 

 

ブラックチーズケーキも口に運ぶ。

 

 

こっちもミルクチョコレートがチーズケーキに染み込んでいて凄く美味しい。

 

トッピングのドライフルーツとオレンジもチーズケーキに凄くマッチしている。

 

 

『ん~~!こっちも美味しい……!』

 

 

「ん~!美味しい!!やっぱり流石だね!」

 

 

『まぁそりゃそうでしょ。プロが作ってるんだし…』

 

 

 

「?うん、そうだけど……絵名、どうしたの?何か様子変じゃない?」

 

 

『え、あー…そうみえる?』

 

 

「え?うん、めちゃくちゃ見えるよ?」

 

 

『……そう、よね…』

 



 

私はハーブティーを1口啜り、落ち着いてから口を開いた。

 

 

 

『……実は、この前…チーズケーキを自分で作ってみたの。SNSで簡単に作れる!って紹介されてたから』

 

 

「へー!絵名にしては珍しいね!」

 

 

『ちょっと、どういう事よ…… ……それで、作ってみたのね?』

『そしたらその………失敗、しちゃって。』

 

 

「え?」

 

 

『簡単に作れる!って紹介されてたのに工程が難しいの!!だから私が料理下手ってワケじゃ無いから……、、』

 

 

「……本当かなぁ」

 

 

『本当に決まってるでしょ!?』

『じゃあレシピ送ってあげるから作ってみなさいよ!!』

 

 

「えぇ!?…まぁいいけどさ~……」

「んじゃ、成功したらお裾分けしてあげるよ!」

 

 

『え、いいの!?ありがと、瑞希!』

 

 

「ふふん、チーズケーキとか作ったこと…あったかなぁ……、、…まぁ、分かんないけどやってみるよ!楽しそうだし?」

 

 

『は?何かムカつく……』

 

 

「まぁいいや!…さ、チーズケーキ食べよ~♪」

 

 

ニコニコしながらチーズケーキを食べている瑞希を見ると、どうしても自分はまだ完全に救われていないんだな…と思ってしまう。

 

 

 


(…だって私は、才能が無いから……当たり前じゃない、)

 

 

チーズケーキで隠した本当の悩みは、まだ…言えないから。

 

 

 

「……」

ボクと私達の生存交換日記

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コメント

3

ユーザー

尊……

ユーザー

めっちゃ良いですね

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