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「奏斗は何者なの?絶対俺の方が階級上なのに」
まーたこの質問かぁ
僕が2枚羽でセラが6枚羽
誰が見てもセラの方が階級であることは分かる
実際セラは人間から天使になったレアなケースで
ぐんぐん階級を上げた優れた天使であることは間違いなかった
今は神様に一番近いと言っても過言では無い
「あーはいはい。僕、先輩だし1つや2つセラより許可されてるんだよ」
“先輩だから”と言えばセラはいい子だから普通は食い下がってくれていた
だが、今日は違うらしい
「ちゃんと答えて。奏斗はかみさまに許可を貰わずに地上に行ってる。あとこの前俺すら入れない部屋に入って行くの見たから」
うーわ、見られてたかぁ…最悪だ
ま、許可貰わずに行ってるのは本当はダメなんだけどね
さーて何も言い返せないなぁ
まあこう言うときは逃げるが勝ちなんだよね
一瞬で羽を広げ飛び上がり、大きな声でセラに届くように叫ぶ
「ごめんよセラーっ!次答えるからさ、ちょっと地上行ってくるわ!」
セラは一瞬怒りの表情を見せたが、次に見たときは呆れた様子で手を振っていた。
追いかけては来ないみたい
まあ、その方が好都合かも
ついでにこのまま、ちょっと早いけど行っちゃおっかな
たまたま予定されてるし、丁度いい
セラへ手を振り返し、地上へ通じるとされる門の前で行き
「すみませーん。開けてくださーい」とお願いすると、
門番として配置されている上級天使が
「許可証を見せてくだ…すみません!奏斗様でしたか!どうぞお通りください..!」と焦った様子で頭を下げたので
怒らないから頭上げてよと伝えいかにも魔界への入り口のような仰々しい門を通る
ここは天使の間で「地上と繋がっている」と言われている門
この噂は確かに合っており、
正確に言えばこの先には悪魔と天使のお偉いさんが会議する、いわば会議室みたいなもんがある
ちなみに今通ってきたこの門は下級や、中級の天使では近づく事も出来ず、
ましてや2枚羽の天使が近づいたらそれこそかみさまから直々にお叱りを受けるだろう、そんな門だ
じゃあ、僕はどうなんだって?僕は大丈夫
この眼帯を外せば分かるだろうね
さーて、じゃあ早速そこでこっそり見ているセラフくんにさっきの質問の解答してあげようか
羽根が見えないように注意しているみたいだけど、随分大きな光る輪っかが見えてるのが面白い
「ここからは地上、耐性を強くせよ」と書かれた看板があり、僕が眼帯を外すと、
背中から新たに羽根が4本生え、頭の上で浮いていた安っぽい天使の輪は神々しく光出し、二回りほど大きくなった
悪魔には地獄があるように天使には天国がある
天国はかみさまが守っているから耐性がない下級の天使でも生きていられる
だが、地上はかみさまが守ってくれない
だからかみさまが加護をかけた許可証が必要なのだ
ここで息絶えた
主、今38.2の高熱やねん
マヂで助けて
仕事が溜まっていく