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「先生、好きです」
突然、生徒からそう言われた。
僕は先生。相手は生徒。
絶対に恋してはいけない。恋できない関係だ。
__なのに…
なのにどうして好きになってしまったのだろう。
km side
yu「今日からこのクラスの担任になります、月城優真です」
可愛い人。
第一印象は、これだった。
男にしては可愛い顔をしている。
仕草も何だか可愛らしかった。
「え、かっこよくない…?」
「かっこいいっつーか…可愛くね?」
「え、俺狙っちゃおーかな〜w」
「ばかかwふざけんなよw」
km「…」
やっぱりクラスメイトも彼について騒いでいる。
F組なのが理由なのか、内容もあほらしいものばかりだ。
もちろん、俺もその1人。
「先生ー!質問タイムちょうだい!」
yu「ぇあ、質問タイム?いいですよ笑笑」
生徒からの急な要望にもきちんと対応している姿を見ると、あぁー、先生なんだなーと思う。
それくらい 年上には見えないし、可愛らしい。
「趣味は?」
「何歳?!」
「好きなタイプは?」
クラスメイトが次々と質問していく。
ym「あ、じゃあ…先生恋人おる?」
そんな中、俺の友人である山田がそんな質問をした。
「うわ、山田いいとこ取りやがったw」
ym「取ったもん勝ちーw」
yu「恋人ですか?いませんよ笑笑」
少し笑いながら答える姿も可愛い。
にしても…この見た目でいないのか…
もし仮にいたとしても、ここではっきり「いる」とは言わないだろうから、本当かは分からない。
だけど、これは本当だ。そんな気がする。
「え、じゃあ過去は??!」
yu「過去…もいません笑」
「えぇー!!?」
クラスメイトも驚きの声を上げている。
ym「やってさ、こむぎ」
km「…は、何急にw」
ym「いや、なんか喋ってないなーってw」
km「ボーッとしとったかも笑」
ym「ふ〜〜〜〜ん…w」
先生に見惚れてた…なんて…いえないよな
1ヶ月後
km「疲れた…」
部活内容がいつもよりハードだったからか、身体がくたくただった。
km「ん?…ぁ、」
yu「はははっw」
先生…あんな風に笑うんや
ut「そんな笑う?w」
…御崎先生と一緒か……
御崎先生は、生徒から人気のある先生だ。
顔がかっこいいだとか、メガネが似合うだとか、そういう理由らしい。
ut「あ、小室」
…見つかった…最悪。
km「お疲れー」
ut「敬語を使え敬語を」
km「別にいいやん笑」
ut「お前らほんと生意気だよなw」
”お前ら”というのは、きっと、俺がいつも仲良くしてるやつらのことだ。
yu「あれ、小室くん」
yu「こんな時間まで部活だったんですね、お疲れ様です」
km「ぇ、あ、はい」
ut「そういえば月城先生小室のクラスもってるんでしたね」
yu「そうなんです!」
ut「まだこの学校に来てあまり経ってませんけどどうです?慣れましたか?」
yu「かなり慣れてきましたよ!」
yu「皆さん優しくて緊張とかもう全然ないです!笑」
yu「僕が困ってると生徒の子たちが助けてくれて…小室くんも助けてくれます!」
ut「あぁ〜小室は確かに助けてそうだな笑笑」
km「そうか?笑」
ut「小室はいつも山田といるからか悪く見られがちだけど、本当は優しいからな」
km「それ山田に失礼ちゃう?w」
km「じゃ、俺そろそろ帰るな」
ut「おー、気をつけて帰れよ」
km「おん」
yu「小室くん!」
yu「また明日!!」
なんで__
なんでそんなに可愛い笑顔を俺に向けてくれるんだろう。理由なんかない?そりゃそうだ。
だって…、だって先生にとって…俺は…..
…俺は…生徒以外の何者でもないのだから。
1つにまとめるとちょっと長くなって読むのめんどくさくなりそうなんで、前編と後編に分けます。
でもまだ後編書けてないんで、書けたら後編投稿します。