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彦星の元カノなんて称号、、いらないのに、、
私は鳳姫。
彦星と結ばれるはずだった。
だけど王っていうやつが、私と彦星を引き離した。そして、自分の娘の織姫っていう人と婚約させた。
最低。
織姫には独身男性っていう嘘をついて。
彦星も彦星で、織姫と幸せに暮らしているんだって。
今まで彦星がずっと隣にいて、ずっと声をかけてくれた。
でも今は1人。1人で機織り機に座って。布を織って。
「織姫になりたい」何度そう願っただろう。
そんな願いも叶うはずなく、ただただ時は過ぎていった。
そのうち私は弱っていった。
布を織る気にもなれなくて。
布団の中でずっとずっと泣いていた。
王なんか居なければ。
織姫なんか居なければ。
彦星と結ばれたのなら。
こんなことにならなかったのに。
もう眠りたい。
この夜のうちに眠ることは出来ないだろうか。
もう起きていたくない。
誰かに会いたくもない。
仕事もしたくない。
ずっと遠くの空の上に行きたい。
さようなら、小さくそう言った。
その後鳳姫は、布団の中の深く深くにねむっていった。鳳姫が眠った後、彦星と織姫は離され、年に一度だけしか会えなくなった。