ぺいんと→pn
らっだぁ→rd
【rd視点】
眠るのは好きではない
いや、少しは好きかな
眠ると時間が早く進んでくれる
でも、眠ると毎回同じ夢を見る
とても怖い、悪夢
だから、好きじゃない
でも、今回は違う
優しく、暖かい
まるで太陽みたいだ
rd「……」
あれ、どこだっけ、ここ…
rd「……あ、ぺいんとの家…」
そうだ、彼の家だ
彼はどこにいるんだろう
【pn視点】
扉の音がし、振り向くとらっだぁがいた
pn「らっだぁ君!起き上がって大丈夫、?」
rd「あ…う、ん…大丈夫……」
pn「そっか!ならよかった〜!」
そう言い、頭を撫でる
すると、ぐぅ、とお腹の音が聞こえる
pn「お腹空いた?」
rd「……うん」
pn「ならご飯にしよっか!
うーん、微妙な時間だな……何にすればいいんだろう」
現在、深夜の1時頃。
うーむ、普通にオムライスとかでもいいのかな
pn「オムライスでもいい?」
rd「オムライス……?」
え、もしかして、オムライスを知らない…?
pn「オムライス知らない?」
rd「わからない……」
pn「うーん、らっだぁ君、今何歳?」
rd「………13歳」
自分の歳を数えていないのか、少し考える
これは酷いな……
pn「13歳……中1か、学校は行ってる?」
rd「行って、ない」
学校にも行ってないとは……
もしかして、僕が思ったよりも、もっと酷い環境にいたのでは…?
そんなことを考えていると、またお腹の音が聞こえる
pn「あ、ごめんね、すぐ作ってくる!」
rd「オムライス……」
pn「ほい、完成!」
かた、と音を立てて、オムライスが乗ったお皿をらっだぁの前に置く
rd「……?これがオムライス、?」
pn「そうそう」
rd「こ…れ、食べていいの、?」
pn「もちろんいいよ!らっだぁ君の為に作ったんだから!」
そう言うと、目を輝かせ、食べ始めようとする
pn「あ、らっだぁ君!もしかして、スプーン知らない?」
スプーンを持ち、らっだぁに見せる
rd「、?わからない…」
そう言うと
rd「ごめ、なさい……」
ポロポロと涙をこぼす
pn「え?!いや!えと、怒ってないよ?!」
急に泣き出して、少し焦る
pn「手が汚れちゃうから、これ使いな!使い方教えてあげる」
pn「覚えるの早いなぁ…」
少し教えただけで、らっだぁは器用にスプーンを使って食べ始めた
しかも、食べ方がすごく綺麗
らっだぁが食べ終わると、米一粒も無かった
rd「あ、の…」
pn「ん?」
rd「美味しかった……」
pn「! それは良かった!」
【rd視点】
すごく美味しかった
初めて、あんな暖かいものを食べた
食べ終わり、お腹が満腹になった頃、また眠気が僕を襲った
pn「眠い?」
こく、と僕が頷くと、手を繋いで、一緒にベットがあるところまで行った
僕がそこに寝転んでいいのか、と考えていると
pn「僕はソファで寝るから、らっだぁ君はベットで寝なね」
rd「一緒に、寝ないの、?」
すると、彼は目を見開いた
しまった、怒らせてしまう
また、殴られる
そう思い、目を閉じ、俯く
すると、彼は僕が思ったのとは全く違う行動をした
pn「ふふ、なら一緒に寝よう」
僕はびっくりした
なんで怒らないの?
僕には理解が出来なかった
pn「ほら、おいで」
ベットに寝転び、ぺいんとは自分の横をぽんぽん、と叩く
そして、僕はまた暖かい夢を見た
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