テラーノベル
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——そして、その日は突然やってきた。
学校帰り、
「海、ちょっと歩こっか」って言われた。
夕焼けが、すごく綺麗だった。
当たり前みたいに手を繋がれて、
驚いたのに、嫌じゃなくて、
むしろ離したくなかった。
「〇〇ちゃんのことが好きです」
「俺と付き合ってください」
その言葉だけが、
何度も頭の中で繰り返されていた。
嬉しくて、幸せで、
ニヤけるのを止めるので精一杯だった。
「…はい」
あの日の夕焼けの色も、
手の温度も、
全部、ちゃんと覚えている。
あれがきっと、
私のはじめての恋だった。