〜2日目 朝〜
『………っは!!』
_______。
『はっ…はっ…うぅ〜…
少し落ち着いた…ここは私の部屋、日時は…20xx年6月後半、もう夏に差し掛かろうとしている。
私の名前はアリス。託された少女。いますぐに
かなを救わないといけない…
しかし、現在午前3時…嫌な時間に起きてしまった…
夜は好きだが…夜中となると話が違う…
だってオバケ怖いじゃん?
とにかく寝よう…
カチ…カチ…カチ…
『……………寝れない。』
それもそうか
あんな話されて寝れるわけないか…でも私…
…ってことは私一回死んだ???
あれはどういう意味だったの?
『謎は深まるばかりだな…
早く朝にならないかな…』
こんなにも朝を望んだのは人生で初めてかもしれない…
かなは?
かなちゃんは黒いドロドロに…
闇に巻き込まれた後そうなったの?……
そんなことを考えながらアリスは目を閉じた。
チュン…チュンチュン…
チリリリリリリ…ガチャ…
『むぅ〜ん…ねむ〜』
「アリス〜?朝よ〜?起きてる〜?」
『起きてるよお母さん〜…いつもありがと』
「急にどうしたのよ〜…別にいいわよ〜
それが母親ってものでしょ〜?」
『…そっか!でもありがとう!』
「どういたしまして〜ほら、早くしないと遅刻するわよ〜?」
『は〜い!今行くよ〜!!」
私は恵まれてるな、この家はとても暖かくて、いるだけで安心する…
……かなはどうなんだろう?
私にはかなの家庭の事情なんて知らない…
いや、知られたくないのかもしれない…
だけど…もし、私の言葉で彼女の心を救えるなら…私は手を差し伸べたい…
拒絶されたとしても、怖がられても、
怖くないよ…大丈夫だよ…
って言ってあげられたらかなの心の闇も少しは取り除けられるかな…?
アリスはそんなことを考えながら学校へ向かっていきました。
キーンコーンカーンコーン))以下略
おはよ〜!!!!アリスちゃん!!!
『お…おはよう…』
お!アリスじゃん!!おはよう!
『おはよう…ございます…』
やっぱりこのクラス元気すぎない???
インキャの私にとっては地獄でしかないんだけど???
とりあえず水道に逃げよう。
とりあえず、げんさんときとちゃんに話したほうがいいかな…?でもかなの状態も気になるし…だけど、他のクラスに行くの勇気いるし…
う〜ん…
『どうしようかな…』
???〈どうしましたか?アリスさん?〉
『わぁ!!!』
ドシッ…
『いててて…』
げん〈すみません…
驚かせるつもりはなかったんですけど…
私影が薄いもので… お怪我はありませんか?〉
『大丈夫です…
私がちゃんと周りを確認してなかったのが悪いので…』
げんはこちらに手を差し出してくれた
げん〈いえいえ…ところで先ほど
『どうしようかな…』
って悩んでいるようでしたけど…
何かあったんですか?〉
『実は…』
私はかなが闇に襲われていることをげんに伝えた。
〈…なるほど かなさんを助けるのですね?
それなら私たちが助けないわけにはいけませんね?
託された少女アリスさん___。〉
『………え?』
げんはニコニコしながらこちらをみていた。
『…そっか、あなたは知ってるんでしたね…』
げん〈その様子だと“あのかた”にあっていますね?
私たちの能力のことも知っているでしょう?〉
『はい、知ってます…って“あのかた”って名前ないんですか?
私はその空間にいるときは話せないですけど…』
げん〈空間っていうと“時の間”のことでしょうか?〉
『レスト…タイム…ルー…む?』
げん〈時の間というのは時空を時空の間にあるわずかな境目の部屋のことです。
何度か私たちが時わたりしているときによくそこで休憩しています。
真っ白で何もない感じだったり、
椅子と机だけが置いてあったり…
その、アリスさんがいっている“あのかた“がいたり、いなかったり…
そんなランダムな空間のことです。〉
『あっ…多分それですね。そんな何に当たるかわからない部屋だったんですね…』
げん〈はい。時の間はいろんなところがありますからね…〉
『そうなんですね…ってもうこんな時間!?もう少しで授業が始まっちゃう!!』
げん〈おっと…少し話しすぎましたね…それでは私もそろそろ…〉
『待って!!!』
げん〈…?どうしましたか?〉
『”あのかた“の…”あのかた“の名前…まだ教えてもらえてないです…!』
げん〈あのかたの名前ですか…
〜続く〜
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