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『我のこの顔は醜いのです。

母様も同い年の方…賢さんも緖苗さんも皆様、あの、関われば我に呪われる、と考えてると思います。

きっと、悪いのは我です。

役立たずで、汚くて…。

でも、あの、悲しいです。

我は、我は…。』

泣き出した小紋をはなも目を真っ赤にして撫でていた。

「そうだったの、辛かったね」

うんうんと頷いてはなが言う。

されるがままの小紋を見て、勘助はそっぽを向いた。

勘助は小紋が何となく気に入らなかった。

顔に黒くうねる蛇のような痣があるのは別になんとも気にならないのだが、はなに優しくされているのは嫌だった。

いままで自分がはなと一番近くで、ずっと一緒に居たのに、初めて会った小紋が間に入ってきているのが癪だった。

(嫉妬っていうんだね、これ)と子供なりに考えているうちにはなと小紋は、どんどん親しくなっていく。

「ねぇ、小紋のお家は?」

はなが聞くと小紋は、知らない地名を伝える。

氷舞の国と言うらしい。

「はな、知ってる?」勘助もはなも首をかしげた。

「氷舞、ねぇ。勘ちゃん、はなも知らないよ」

「何処かなぁ?」

ただ、小紋が異国の出なのは分かった。

「勘助殿、はな殿、我は、今、ここで暮らしています!我の家は川の方です」

と南を指差す。

「あぁ!清春川ね」と、はなが納得する。

はい!と元気よく答えた小紋は赤い髪を揺らしにこにことしている。

綺麗なさらさらの髪は、はなの髪と似ていた。

もちろん、はなの髪色は黒で、鮮やかな赤の小紋とは違う。

勘助は少しだけ、ほんの少しだけ、その風になびく小紋の髪が気に入っていた。

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なんか…うん…難しい

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