✩🍌様リクエストありがとうございます!!
今日は朝から天気が悪い。
雨は降ってはいないものの不安だ。
先生の話も入ってこない。
ノートをまとめる手を止め外を眺める。
お願い神様。帰るまではこのままで。
午後になりより一層暗い空。
ポツポツとふり始めた雨。
食堂に来たもののご飯が喉を通らない。
すると頭上から
「どうしたのおんりーちゃん。
浮かない顔して。」
と声をかけられた。優しく安心感のある声。
『めん‥じゃなくて、先輩。』
家が近所で小さい時から仲良くしてもらってる先輩。
「いいんだよ“昔みたいに”呼んでくれても。
どうした?悩み事?」
“昔みたいに”と強調されたが気にしない。
『い、いや別に‥なにもないです。』
「ほんとに??なんでも聞くからね!!
今日天気悪いね〜“雷”こなきゃいいね〜」
いたずらっ子のように
ニヤリと笑いながら言った。
「もしかしておんりーちゃん雷苦手??」
何かを確信したかのように嬉しそうに聞く彼。
『‥大丈夫ですし‥。』
「雷こなきゃいいね!!」
授業が終わりに近づくにつれ
悪くなっていく天気。
雨も強いし、遠くで雷も聞こえる。
最悪だ。
キーンコーンカーンコーン。
6限目が終わりそのまま外を眺める。
今がピークなのかと思うほど
今日いち天気が悪い。
雷がなるたびに体がびくつく。
気づけば1人ぼっちの教室。
暗い。怖い。
と、そのとき教室のドアが勢いよく開く。
そこには少し息が切れた先輩。
「ここにいたんだね。心配したよ。」
先輩の声にほっとした。
「雷怖いんでしょ。涙目だよ。」
どなたでもリクエスト大歓迎です!!
後編もお楽しみに!!