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なんかどっかで「恋に恋してる」っての見てしっくり来たの覚えてる
『い〜よね〜、結婚って』
『私もあんな風に好きな人と結婚式挙げてみたいなぁ』
『…そうか。……良いんじゃないか』
「ふふ、ありがと」
よく街中の若者…特に、女子中学生や女子高校生とか。
「好きな人」とか、「好きなタイプ」とか…
片思いをしている人間について話している、楽しそうな声が良く耳に入る。
…果たして、本当に其れは恋なのだろうか?
少なくとも、俺を作った男と俺を産んだ女は、
俺を産んでから毎晩毎晩争って、
男が逃げ出したかと思えば、女は俺を放置する様になった。
男も女も俺の事も互いの事も愛していなかっただろう。
お互い「恋をして」、「愛し合って」結婚した筈なのに、どうしてあんな愚かな結末になったんだ?
…あの新郎新婦の愛も、見せ掛けなのでは無いだろうか?
そう疑ってしまう己は、あの男とあの女より愚かで醜いだろう。