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■事務所様、ご本人様、関係者様とは全く関係ございません。
■GⓉΛネタ 秘密結社lr受け
■精神を送るゲームとして扱っています。
■複数人出る時のみセリフの前に lr など表記します。
□ギャングで手を組むの強そうな感じがして良いですよね…果たして ex + ru × lr の未来があるんだろうか…(むしろ自分で書くんじゃなくて読む側になりたい)
□この形に早く持ってきたかったのでイケイケGOGOで書いてました。R-18に入ってしまうと相互限定に変わってしまうのでゆっくり書いていきたい気持ちはありますが、テンション上がったり書きたいところが浮かぶと一気に書き上げてしまいたくもなるというこの感じ。
□相互についてはプロフに記載されてますので興味ある方は確認してみてください。
アジトに戻ってから数時間、俺は なるせ と共に空の散歩をしていた。
まだあの話は出来ていない。
―なるせ も助けてくれると思うよー
―身内にも一人は味方作っておけよって意味―
アマルの言っている意味はよく分かるし、なんなら俺も大切なことだとは思っている。
でも、それはつまり自分のいざこざに誰かを巻き込むということになる。
俺にはどうもそれが許せないでいた。
nr「じゃあ次はここに向かおうか」
lr「了解」
nr「時間が余ったら足りない材料の補充もしよう」
lr「そうだね」
きっと、なるせ は全部話してほしいタイプの人間だ。
でも本当に話していいんだろうか。
このまま俺が上手くやりくりすればバグの修正が来て、何も無く終わるんじゃないか。
変わるのは…
―好きだからね。ローレンのこと―
アマルとの関係…くらい、で。
あ゛あああ~!なんっでああいうことを言ったんだろうなぁ、あいつはよぉ!
そもそも俺が好きとかだいぶ趣味が悪いんですけどそのあたりの自覚は持っているんでしょうか持っているんでしょうね!
nr「いつまで話すの待ってればいい感じ?」
lr「へ?」
目的地に向かっていると、なるせ が静かに口を開いた。
nr「なんか俺に言いたいことがあって一緒に乗ったんじゃないの?」
lr「え、い、いや…別に…」
nr「分かるよ。ずっと様子おかしいし」
lr「アマルにも同じようなこと言ってたけど、そんな分かりやすい?」
nr「今回は特に分かりやすい……ってアマルだぁ?何、そっちには話したの?」
lr「言ってない言ってない言ってない言ってない」
nr「ここで嘘ついたかついてないかによって色々変わるよ」
lr「言ったね~」
nr「お前さぁ」
なるせ がゲラゲラと笑う。
nr「アマルには言えて俺には言えないこと?」
lr「…」
nr「まぁ、さっきの言い方だとアマルが気付いたからバレたって感じか。一人で抱えようとしたらアマルが気付いちゃった感じか」
lr「…そうね」
きっと、俺がここで言いたくないと言えば なるせ は頷いて、それ以上は聞いてこない。
でも、ここで生まれた小さな溝や壁は、時間が経つにつれてどうなっていくのだろうか。
心が離れるのは流石に嫌だな。
lr「…はー、なるせ は巻き込みたくなかったんだけど…聞いちゃう?」
nr「聞いちゃう」
lr「即答マ?」
大きなため息をついて、自分がバグ対象者であることを伝える。
NPCを相手にどうにかしていくこと、アマルが守ってくれること、身内に一人は味方を作れと言われたこと、選ぶなら なるせ だと思ってはいたが巻き込みたくなくて言えなかったこと。
全部伝えた。
nr「お前そういうの当たるよな~」
lr「嫌なモンに限ってね」
nr「つか、遠慮して俺に言わなかったのが一番ムカつくわ。言えよ、普通に。俺にだからこそ言えよ」
lr「うん、ごめん」
なるせ は少し拗ねたような言い方をするけど、その中にもしっかりと優しさが含まれているのが分かる。
nr「まぁ、これでしっかり対策できるようになったわけだ」
lr「そんな気にしなくていいよ。一人でもどうにかしようと思ってたし」
nr「アマルには協力を許して俺には気にするなは酷くね?…あー、でも、悔しいな」
lr「悔しい?」
何?もしかしてバグ対象者になりたかったタイプのプレイヤー?
nr「男の体だったら、俺が抱いてやれたのに」
…ん?
lr「はい?何を言ってる?」
俺がそう言えば、なるせ は「あ」と声を漏らした後に視線を彷徨わせ、覚悟を決めたようにため息をついてちらりと俺を見た。
nr「嫌ですやん」
lr「なにがよ」
nr「好きな奴が自分以外の奴に抱かれるとか。しかも想い合ってるわけじゃなくて、仕方なくとか、嫌すぎるでしょって」
…………え?
lr「こんなところでモテ期きたマ?」
nr「は?」
lr「あ、いや」
nr「………アマルか~~~」
やっべ、つい口を滑らせてしまった。
nr「あーそう、そうなのね。いや、てかさ…そのうえでNPC相手にすることを許したってこと?」
lr「あー…止めたい気持ちはあるけど、自分が介入することじゃないって。俺が選んだことなら受け止めてやるって…言ってくれ、た。その代わりに守らせてくれ、みたいな?」
nr「それは男前すぎんか?」
lr「いやそうなんよな?そうなんよ」
改めて思い出せば思い出すほどにアマルの良い男っぷりが目立つんよな。
なるせ はさっきよりも悔しそうな表情でぶつぶつと何か言っている。
nr「言っとくけど俺はアマルみたいには優しくなれんわ」
lr「え、何」
nr「最大限の譲歩でアマルに抱かれることを許してやることしかできんて」
lr「いやいやいやいやいや何で何で何で何で???」
nr「NPCなんかに任せられるわけねぇだろ!」
lr「見知った相手に抱いてくれなんて言えるわけねぇだろ!!」
ぎゃあぎゃあと言い合いをしながら目的地に辿り着き、ヘリから降りる。
「あれ、ロレっさん?」
その声にぎくりと体が強張る。
振り向けば、そこには予想した通り小柳が立っていた。
地上に近付いてからの言い合いは子供の言い合いみたいなモンだったから、変なことは言ってないはず。
lr「お前こんなとこで何してんの?」
ru「近くに用事があって。ヘリが近づいてきてんの見えたから誰かなって見に来たっす」
雰囲気から見て、小柳はバグ対象者では無さそうで安心した。
せっかく会えたわけだし、すぐにさよならも勿体ないと少し三人で話を楽しんでから離れた。
自分の知り合いが無事でいてくれるって本当に嬉しいことだな。
nr「ローレンのことだから無いと思うけど、可愛がってる後輩だからってポロッと吐いたりすんなよ?」
lr「分かってますやん。言うわけないですやん言えるわけないですやん」
nr「まぁ、お前ならそうよな」
俺のことを知っているのはアマルと なるせ だけでいい。
他の人には迷惑をかけたりしない、そのためにも知られるわけにはいけない。
nr「じゃあさっきヘリの中で言ったこと、しっかり考えるように」
lr「ん゛ん~~~~…」
NPCはやめてアマルに抱かれろってやつよな?
無い選択肢だと思ってはいたけど、なるせ がすげぇ嫌そうだったし考えてみるか?
さすがにな…想われてること知ったうえで突き飛ばすんはな…違うような気も、するし…でも、まぁ、俺だけで終わらせられるならそうしたいって気持ちは強いんだけど…。
lr「一旦持ち帰って検討させて頂きますわ」
nr「おいそれ結局何にもならんやつ~!!」
lr「アマルと同じことを言うな」
nr「なんでちょこちょこ被るんだよアマル!!」
lr「おーい!」
nr「おぉーい!!」
だいぶ、心が楽になったような感覚がする。
やっぱりアマルの言う通り、なるせ に話して良かったかもしれない。
・
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ローレンと なるせ の二人が去った後、木の上から小柳が降りてくる。
実はこの男、二人から離れた後に気配を消して戻ってきていたのだ。
ru「俺に言えないこと…ね」
小柳はスマホを取り出し、連絡先一覧を確認する。
ru「地上が近づいてきたら大事な話はしない方がいいと思いますよー…って、聞こえねぇか」
二人が地上に降りる直前、見上げていた着陸間近のヘリから聞き慣れた声が聞こえてきた小柳は足を止めていた。
ずっと傍で、漏れていた会話を聞いていた。
―いいからアマルに今からでも頼めって!俺から電話したろか!?―
ーやーめーろ!アマルに迷惑かけんなって!それにお前が許さなくてもアマルは許してくれたから!ー
ー俺はアマルみたいに善人にはなりきれねぇわ!あー!女の子を選んだことをこんなに後悔する日が来るなんて思わん!!ー
ーやめて?俺のことさりげなく組み敷こうとすんのやめて?ー
ru「なんとなく予想はできる…が、確実とは言えない…」
一覧の中から一人の名前を見つけ出し、タップする。
そして電話をかけるかかけないか、少し唸りながら考えて…
ru「アマルって言ってたよな…警察がついてるとなると、一人でどうこうやるのは厳しい…か?理想は一人勝ちなんだけど…仕方ないか…あの人が味方になってくれたら強いからな~」
通話ボタンを、押した。
『はいもしもしー』
ru「あ、今大丈夫っすか?」
『うん、いいよー』
ru「時間合わせるんで、どこかで話しませんか」
守る側と奪う側
ru「エクスさん」
今、動き出す。