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相手はかつて自分以外の男を愛していて、愛していたからセックスもしていた。ふだん隠している場所も含めてすべてをその男の前にさらけ出し、その男の性欲処理のために自分の性器も使わせた。一度セックスの快楽を覚えたら、理性など忘れ毎日のように相手とのセックスに溺れていたに違いない。
世の中には子持ちの女性と交際する男もいる。援助交際や風俗店勤務の経験のある女性と交際する男もいる。それらと比べれば悪い男たちのおもちゃにされていた彼女と交際することの方がハードルは低いだろう。
途端に僕の脳裏に動画の場面がいくつか浮かんできた。彼女が圭太の性器から精液の入った避妊具を取り外して陸に見せる場面。騎乗位で合体して彼女が雅人の上でぴょんぴょん飛び跳ねている場面。そして陸の巨大な性器に貫かれ何度も絶頂に導かれている最中に見せた本当に幸せそうな彼女の表情――
要は動画なんて見なければよかったのだ。陸たちのセフレだったといってもあくまで過去の話。僕と交際してからは彼女は処女だ。絶対に浮気しないとも言ってくれる。彼女は別に陸と比較して僕を選んだわけではないだろう。僕が彼女の過去の男たちのことを気にしなければいいだけだ。
「そうか。見てしまったんだな……」
何をつぶやいてるんだろうと思ったら、彼女の手に僕のスマホがあって、僕が昨夜見た動画を再生しているようだ。そういえば動画を見終わってもアプリを閉じた覚えがない。彩寧さんに送られた動画を僕が見たことを知って彼女は傷ついただろう。