KSDズズ物語

「 … じ ゃ あ 、 さ よ う な ら 」

俺 は 家 を 出 た 。

俺 を 必 要 と し て く れ る 人 な ん て 、

も う ど こ に も い な い か ら 。

z z 「 … 。 」

俺 は 一 人 、 夜 の 街 を 歩 い て い た

そ の 時 。

「 君 、 名 前 は ？ 」

… ピ エ ロ が 話 し か け て き た 。

隠 し て も 意 味 な い し 。

俺 は 、 名 乗 ｯ た 。

ピ エ ロ は 、 「 良 い 名 前 だ な 」 と 言 ｯ て い た 。

… 別 に 、 ど う で も い い け ど 。

次 に ピ エ ロ は 、 名 乗 ｯ た 。

z z 「 … じ ゃ あ 、 m a c さ ん … で す ね 」

m a c 「 あ ぁ 、 い い じ ゃ な い か 。 」

何 年 か 経 ｯ た 頃 。

z z 「 … 。 」

俺 は 耐 え ら れ な く な ｯ て 、 街 を 去 ｯ た 。

誰 に も 、 言 わ ず に 。

伝 え ず に 。

な の に 、 あ い つ（ピ エ ロ） の 姿 が あ ｯ た 。

m a c 「 K S ！ ！ 」

z z 「 は … ？ 、 」

m a c 「 最 近 見 か け な い と 思 ｯ た ら …  ｣

「 何 や ｯ て ん だ お 前 ！ ！ 」

声 が 響 い た 。

今 ま で 、 聞 い た 事 な か ｯ た 。

こ ん な 声 、 知 ら な い 。

誰 か に 怒 鳴 り つ け る 時 は あ る け ど …

こ ん な に 大 き い 声 は 初 め て だ ｯ た 。

そ の 時 、 俺 は 思 ｯ た 。

あ ぁ 、 よ か ｯ た 。

俺 は 、 安 心 し て い た ん だ 。

な ぜ だ ろ う 。

落 ち 着 く ん だ 。 あ の 声（m a c さ ん の 声） が 。

m a c 「 … K S 。 」

m a c 「 お い で 。 」

俺 は 、 躊 躇 う こ と な く ピ エ ロ（m a c さ ん） に

抱 き つ い た 。

あ ぁ 、 安 心 す る 。

人 の 温 も り が 、 久 し ぶ り で 。

z z 「 … m a c さ ん 」

m a c 「 な ん だ ？ 」

「 ま た 、 あ の 街（ロ ス サ ン ト ス） に 戻 ｯ て も 、 い い で す か … ？ 」

m a c 「 勿 論 。 」

m a c 「 や ｯ ぱ り … 」

m a c 「 K S が い な い と 、 」

m a c 「 街 が 寂 し く 感 じ た よ 。  」

あ ぁ 、 あ ぁ 。

ま だ 、 俺 の 事 を 必 要 と し て る 人 が

い る ん だ 。

こ の 街（ロ ス サ ン ト ス） も 、 悪 く は な い な 。

終