テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あと一人で1000人になるねびっくり
いつも見てくれてありがとう(*´︶`*)
一応1000人記念作品って事にしておきます
20××年
仁人「懐かしー…」
勇斗「ここ来るの久々じゃね?」
仁人「うんそうだよな笑」
何年ぶりだろうか。
俺たちの、思い出深い母校に
帰ってきたのは。
勇斗「ちょっと入ろうぜ」
仁人「え!?」
「いやダメだろ…」
勇斗「もう夜だし大丈夫だって」
仁人「夜だからダメなんだろ馬鹿!」
勇斗「でも監視カメラとかねぇしさ」
「ちょっとだけちょっとだけ!」
仁人「はぁ…」
「怒られても知らねぇぞ…?」
<校舎内>
勇斗「なぁなぁ」
「あそこ行こうぜあそこ!」
仁人「あそこって…」
「ああ笑あそこね」
勇斗「ふっ笑」
<屋上>
勇斗「うわなっつぅ…」
仁人「なんか泣けてきた」
勇斗「なんでだよ笑」
「それはそうとぉ…」
ガサゴソッ
勇斗「あ、あった」
仁人「んー?」
「・・・やば」
「懐かしすぎでしょそれはさすがに」
勇斗「だよなー笑」
屋上のベンチの裏に隠していた箱。
俺たちの青春はこれに詰まってる。
古いインスタントカメラでお互いを
撮りあって、出てきた写真を宝物のように
保管した。
仁人「開けまーす」
パカッ
勇斗「うわっ」
「見てこれ夏祭りとかのやつじゃん!笑」
仁人「これは修学旅行のやつか…」
勇斗「ははは!」
「なっつ!!笑」
仁人「でもこれさ、1回ひっくり返して
その後ぐちゃぐちゃに入れたんだよな」
勇斗「季節感がバグりにバクって…」
勇斗が黙る。
仁人「勇斗?」
「どした?」
あり
2,591
Rinka
90
#吉田仁人
mo-
1,362
勇斗「・・・コレ見てみ」
3年間の中で初めて、
唯一2人で写っている写真。
仁人「これさ、」
裏返すと
そこには、仁人の字で大きく
FIRSTLOVE
と書かれていた。
勇斗「だからだせぇって言ったのに…笑」
仁人「はぁ…ダサくないだろ!?」
「エモいだろ!!」
勇斗「同い年のくせにジジイくせぇ…」
仁人「だってこれは、」
「FIRSTLOVEはさ…」
3年前・入学式後
仁人「はぁ…やっぱ知らない人と
話すのは疲れる…」
本日、私立狭野神高校に入学した俺こと
吉田仁人は、知らない人間と話した疲弊に
より屋上に向かっていた。
入ってもいいか知らないが高校だし
多分いいだろ。
中学の時は封鎖されてたけど。
ギィ…
仁人「お、行けそう…?」
春の、暖かくて心地いい、
冬の終わりを体現した風が
流れ込んでくるのを横目に、
俺は1歩を踏み出す。
仁人「・・・ん?」
突き当たりのフェンスの奥に誰かいる。
つまり、前に行けばすぐ落下してしまう
ギリギリの位置。というところだ。
仁人「え…」
???「・・・ここってさ」
仁人「あ、うん…」
???「入ってもいいのかな」
仁人「いや、俺に聞かれても…」
「俺の場所じゃないし…」
???「ふっ…確かに」
そいつはひょいっとフェンスを乗り越えて
こっちに近づいてきた。
???「俺、1年5組の佐野勇斗」
「お前は?」
仁人「1年3組の吉田仁人…」
勇斗「仁人か…」
「3年間よろ〜」
仁人「よろ〜って…」
変なやつだなぁ…
そう考えると、
俺たちはここから始まったのかもしれない。
昼休み
何となく、またあの屋上に行ってみた。
仁人「また居るし…」
勇斗「お互い様〜」
結局その日の放課後も、次の日も居た。
嫌なことがあった日とか、
たまに屋上に行くのがお決まりみたいに
なってた。
約束なんてのはしないけど、
気づいたら居る。
そんな関係。
友達とは違う、
でも知り合いなんて柄でもない。
同級生だけど屋上以外では
あんまり会わないし変な感じ。
でも、ここでなら毎回会えた。
勇斗「今日はさ、なんか仁人が
来る気がしたんだよな」
仁人「何それ」
「・・・なんか気持ち悪い」
勇斗「辛辣だな笑」
「何となくだよ、何となく」
仁人「・・・ふーん」
そこからは定期的に屋上で会っていた。
自然とルールも出来上がる。
・屋上で話したことは、
もし学校生活で会ったとしても話さない
・先に帰るとしても何も言わない
とか
もし学校の中でばったり会ったとして、
屋上での会話が中途半端に終わったからと
続きが話したくても話さなかったし、
無理に聞かなかった。
また明日ーとか、じゃあねとか言わずに
帰って、屋上に居なかったとしても
文句を言わない。
また明日。なんて言わなくても、
会える明日が保証されていたから。
・・・なーんて口ではそう言えるけど、
本当はいつも、
あのドアを開けて屋上に入る瞬間に、
ちょっと心配になったり、
居なかったらいなかったで
少し寂しいと思ってしまう自分が
居たことは、きっと、
口が裂けても言えません。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
コメント
1件
うわあ…これ、めっちゃエモい…😢💔 屋上だけの関係、でも自然と築かれたルールと信頼。知らない明日を怖がる気持ちも、すごくわかる。 「FIRSTLOVE」って書いた写真、裏返すシーンで胸がぎゅってなったよ。 また会えるって保証がないからこそ、あの頃が宝物なんだね…。 ゆ。さんの紡ぐ空気感、すごく好きです。続きも読みたいなあ…🤍