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【え、何で?】
何故だ?
多分とは言ったが、確信をついているような。
そんな言い方だった。
何か理由が、?
『晴くんなら多分分かるよ。』
《…へ?》
弦月がボソッと言った。
晴くん”なら”?
長尾には、分からないのか?
何だ?
〖おげん〜。何で〜?〗
『ん?それはね。』
分からない。
今日は…。
朝から三人で集まって。
誰にも見つからないようにって、
色んな所に行って。
それで、。
…
え、何かあった?他に、
あ、
二人の女の子に会った。
えっと…。
確か名前は…。
とわちゃんと、
せつなちゃん。
だったか?
とわ…。
せつな…。
とわ…?
せつな…?
『ふふっ。』
〖んぁ?とーじろー?〗
『んー?どうしたの?長尾?』
〖いやぁ、なんか笑ってね?〗
『あぁ、いやぁ。』
『晴くん、真剣だなぁって。』
〖ん?あぁ。〗
〖名前か。〗
『そうそう。』
『晴くん、漢字!』
《かんじ…?》
感じ?
漢字?
とわを漢字にすると。
永遠になる…!
せつなを漢字にすると。
刹那になる…!
永遠と一瞬。
そういう事か…!
あの女の子達は、!
とわちゃんとせつなちゃんは!
存在しない…?
いや。
一瞬しか存在してなかったんだ!
出来なかったんだ!
だから!
あんなに早く!
嵐のように去ってったのか、!
『ふふっ。』
『気付いた?』
《うん。》
って事は。
この世界は。
この空間は、
本当に、僕ら三人で創り上げたモノ?
『晴くん。もう一つ。』
〖気付いたろー?〗
《この空間。》
《この空間って僕らが…?》
『うん。そうだよ。きっと。』
〖あぁ。きっとな。〗
〖俺らが創ったんだ。〗
『僕らが創ったんだよ。』
だから、人も居なかったんだ。
僕ら三人とも。
人が居ることに。
人が居る環境に慣れすぎて。
疲れちゃったんだ。
だから。
僕らが人を突き放したから。
この世界には。
人が居なかったんだ。
僕らしか居ないこの世界で。
寂しいと思わなかったのは。
後ろに引っ付いていたモヤのようなモノが。
まるで最初から無かったかのように。
綺麗に消えて。
気が楽になったのは。
全て。
僕らが創ったからだったんだ!
コメント
2件
制作お疲れ様です、 表現力 凄いなと思いながら読んでました