コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
stxxx
赤主人公
紫さん🙆
嘔吐表現あり
_______________
-赤視点-
目が覚めた。
ここはきっと紫ーくんのベッドだろう。
紫ーくんの匂いがする。
とても落ち着く。
みんな俺を囲んでいる。
いつもより静かだ。
なぜだろう。
紫「赤くん体調は?」
赤「もうだいじょうぶ。」
黄「嘘ですね。」
赤「ッえ…?俺元気だよ?」
桃「お前、誤魔化せないくらい顔色悪いよ。」
橙「俺らの前では言ってええんやで。」
青「そ~だぞわんわん。」
赤「ッ…ポロポロ」
紫「…(赤撫」
桃「吐きそうなら言っていいかんな。」
桃「袋あるし。」
赤「コク…いまッなんじ?」
黄「15:30です。」
赤「ありがとッ」
黄「いえ。…」
しばらく沈黙が続く。
きっとみんな俺に聞きたいことがあるのだろう。
けど気を遣ってなんて聞こうか、
そもそも聞いていいのか、
迷っているんだろう。
俺は自分から話すべきなのか。
小学校の頃の話も、
家の話も、
中学に入ってからの話も、
全て話すべきなのか。
話したほうが良いのだろう。
声が出ない。こういう時には
声が出ない。
いっそのこと傷を見せようか。
俺が耐えた印。頑張った印を見せつけようか。
この傷を見たらきっと、
あの時みたいに離れていくのだろう。
どうすればいいのか。
この傷に気づいてる人はいるのか。
いないだろう。きっと見ていないだろう。
俺はそういうタイプじゃないと思っているだろう。
ここまで弱いところを見せたんだ。
いっそのこと離れていってくれ。
俺はもう普通どおりに話せない。
俺の弱いところを知った人と過ごすとき、
もう強がれない。
今までのこと、これからのこと、
みんなのことを考えていたら
吐き気が限界に達していた。
赤「ウプッ(口抑」
赤「ゴクッはぁッはぁッはッ」
紫「赤くん!飲み込んじゃだめ!」
黄「そうですよッ!ここに出してください、。(袋持」
赤「うッ(口抑」
赤「フリフリ…ポロポロ」
青「だしちゃいな。誰もひかないよ。」
桃「大丈夫。大丈夫だぞ。」
赤「ウプッおえッごほっごほっおえっ、ポロポロ」
紫「ッ…(赤撫」
赤「ウッ、おえっおえッグスッごほっごほッ」
黄「まだでそう?」
赤「もッでない…ポロポロ」
赤「ッごめん。ッッごめんなさい。ポロポロ」
橙「謝らんくてええんやで。」
橙「赤、最近ちゃんと食べてる?」
赤「…グスッ、フリフリ」
黄「だからあんなに軽かったんですね。心配でした。」
紫「赤くん、口ゆすぎな。コップ持ってきたから。」
赤「ッありがと、ポロポロ」
なんでみんなこんな俺に優しくするのだろう。
俺なんかに優しくしても意味なんかない。
俺と一緒にいたら嫌われちゃう。
もう俺といないほうがいいだろう。
みんな優しすぎるんだよ。
なんで。なんでおれにかまってくれるの。
紫「赤くん、いやだったらごめんね、。」
紫「何があったか教えてほしい。」
紫「嫌だったら答えなくていいから。」
桃「俺らも知りたい。」
紫「どんなことでも受けとめるし、認める。」
青「僕はどんなわんわんでも大好きだよ。」
黄「もう赤を傷つけたくありません。」
黄「誰からも、何からも守ります。」
橙「赤のためならなんでもする。」
桃「絶対離れていかないから。」
桃「だから教えてほしい。」
信じてもいいのだろうか。
けどなんとなく。
ほんとになんとなく。
こいつらなら信じていいのかなって思えたんだ。
赤「ッッポロポロ、グスッ」
赤「ッおれ、小学校のときッからグスッ」
赤「みんなにっ嫌われてたんだっ。ポロポロ」
赤「言葉遣いわるくてっ」
赤「性格も悪いおれをッ」
赤「みんな嫌ってたッポロポロ」
赤「親にも言われてッ」
赤「挙句の果てにはっ友達いなくなるよってッポロポロ」
橙「ッそれって今も、?」
赤「ッうんっ」
赤「でもっ俺と一緒にいてくれる子もいたしっポロ」
赤「相談できる友達もいたからっグス」
赤「大丈夫だと思ってたっポロポロ」
赤「たまには嫌がらせもあった。ポロポロ」
赤「けどほんとっ小さいことでっポロ」
赤「陰湿だったっグスッ」
赤「靴に石いれられたりっ、ノートに悪口かかれたりッッ」
赤「聞こえるように悪口言ってきたり、ポロ」
赤「俺の味方を奪って、集団でっ無視してきたりっグスッ」
赤「1番酷かったのだとっポロ」
赤「トイレに俺の持ち物いれられててっポロポロ」
青「ッひどい…」
紫「それ普通にいじめなんじゃッ」
赤「でもおれっ、自分のキャラは守りたくて、グスッ」
赤「平気なふりしてたっグスッ」
赤「おれっ味方してくれてた子にッ相談してたんだけどっ」
赤「いつのまにかいなくなっててっポロポロ」
赤「相談するのですら、怖くなってッッポロ」
赤「人と仲良くすることでさえ怖くなったっッ」
黄「なんでっ…」
赤「中学にあがる頃には友達って言えるのも1人になった、ポロポロ」
赤「中学にはいったらッ友達できるって思ったのにっグスッ」
赤「つくろうって思ってグスッ」
赤「自分の弱いとこは隠してっキャラまでつくったのにッッ」
赤「知らないところで誰かに嫌われててッポロ」
赤「なんでかって思ったらっ変な噂流れててッポロポロ」
赤「おれなんかにッ味方なんかいないんだって思ったッポロ」
桃「ッその、小学校のときの友達は…⁇」
赤「中学あがって最初のほうは仲よかったよッ」
赤「けど、中学で仲よくなった子と」
赤「集団で悪口言ってくるようになってッグス」
赤「俺は1人でいいって思った。ポロ」
とまらない。止まんないよ。
いままで耐えて耐えて耐え続けたものが
一気に崩れていく。
おれの努力なんだ。
この涙はっおれの努力なんだッ…
赤「けどさっ最初に作ったおれのキャラはッ」
赤「守り抜かなきゃって思って…ッポロ」
赤「守りたくて頑張ってたらっグスッ」
赤「いつのまにかおれはっ」
赤「“都合のいい人”になってたッポロポロ」
紫「ッあのモブくんのっ…」
赤「そう…グスッ」
赤「友達が来るまでの間のちょうどいい話相手っポロ」
赤「俺と一緒にいたいんじゃなくてっ」
赤「友達がいないから俺といるだけであってポロポロ」
赤「俺自身を知ろうとしてくれなかったッポロポロ」
赤「ストレスでご飯も食べれなくなってッッ」
赤「体調も悪くなってっ」
赤「息がしづらくなるんだっグスッ」
赤「いじりですら、傷ついて、っ」
赤「とにかくずっと辛かったッッポロポロ」
赤「俺は誰にも必要とされてなくてっ」
赤「いらない人間で。ポロポロ」
赤「生きてても何も意味なんかなくてッポロ」
赤「誰からも愛されないんだなってッッグスッ」
赤「誰かに56して欲しかった。ポロポロ」
赤「タヒにたかった…ッッポロポロ」
赤「親ですら、俺なんかに興味なくてっグスッ」
赤「お兄ちゃんしか見てないッポロ」
赤「頑張ったところなんか誰も見てくれなくて、ポロポロ」
赤「だめなところしか見てくれないっ!ポロポロ」
赤「俺もうタヒにたいよ…ッ!ポロポロ」
気づけば吐き出していた。
でも楽になんかなってなくて、
余計体調が悪化した気がする。
今は1人になんかなりたくなくて、
誰かに触れていたい。
人の温もりが欲しかった。
人の優しさが欲しかった。
赤「ッポロポロ、うッグスッポロポロ」
紫「赤くん、ギュッ(赤抱」
紫「よく頑張ったね…ナデナデ」
紫「よく1人で耐えた。えらいよ、赤くん。」
赤「ッグスッポロポロポロポロ」
紫「ここまで何もできなくてごめんね、、。」
紫「ギュッ。トントン(強抱」
赤「ズビッグスッポロポロッッポロポロ」
青「わんわん、大好きだよ…ッ(涙目」
黄「僕、もう赤がいないと生きていけません…ッ」
橙「赤が傷つく姿、もう見たくないよッ…(涙目」
桃「ッ赤は頑張ったよ。」
赤「ッうっグスッポロポロポロポロ」
紫「えらいえらい。ナデナデ」
気づいたらまた寝てしまった。
-紫視点-
赤くんは泣き疲れて寝てしまった。
赤くんの話は予想より酷くて、
辛いものだった。
今までのことがあれば、
俺らもきっといなくなると
思っていたのだろう。
もちろん俺らは
自ら赤くんを手放すことはないだろう。
俺が一緒にいる仲間は、
人のことが考えられる人だ。
人の痛みに寄り添って、
嬉しいことがあれば自分のことかのように喜んで、
悲しいこと、辛いことがあれば
自分のことように悩み、考える。
俺はそんなみんなが大好きだ。
そのみんなの中には
あたりまえに赤くんがいて
今ではもう赤くんがいなきゃだめなんだ。
家でも、学校でも休めなかった赤くん。
心身ともにこんなズタボロな赤くんを
家へ帰らせるわけには行けない。
けど親に状況を伝えても
赤くんが積み上げてきたものが
壊れてしまうだろう。
俺は。俺たちは、
赤くんの支えになりたいんだ。
赤くんの休む場所でありたいんだ。
黄「みなさん、見てくださいこれ。」
赤くんの腕だった。
傷だらけでボロボロな赤くんの腕。
赤くんが耐えてきた証拠だろう。
赤くんの努力だろう。
にしても無理しすぎだば~か、、。
桃「ッ頑張りすぎだよ、ばか赤、。(涙目」
青「ッポロポロ」
橙「1人で抱えすぎなんだよッッポロ」
紫「助けようッ絶対。」
黄「そうですね、。」
桃「ッだな。」
青「コクッポロ」
橙「そ~やなッポロ」
-桃視点-
プルルルルル
橙「赤の携帯…」
黄「ッお母さんから。」
桃「ッ、貸して。」
桃「もしもし。」
母「赤?」
桃「すいません、赤の友達の桃です。」
桃「赤いま、手離せなくて…」
母「あらそ~なの。赤にあと30分で」
母「帰ってこなかったら23時まで勉強だって」
母「伝えといてちょ~だい。」
桃「え、なんで。」
母「赤の門限は18までだから。」
母「てことで。」
プチッ
あぁ、赤の親はこんな感じなんだ。
でも赤は俺に興味ないって言ってた。
もう少しだけ詳しく聞こう。
家族のことに関して。
まずは赤を起こそう。
このまま寝かせておいても
また赤が辛くなるだけだ。
桃「赤。おきれる?」
紫「無理しなくて大丈夫だからね。」
赤「っん…」
桃「ありがとな。」
赤「こちらこそッ…」
黄「赤。さっき赤のお母さんから電話があって…」
赤「ッはッなんてッ?」
桃「あと30分で家帰ってこなかったら23時まで勉強だってよ。」
赤「ッごめん!俺帰るねっ!」
黄「えっでもッ!」
赤「今日はいろいろ迷惑かけてごめんッ!ほんとごめん、。」
青「迷惑なんかじゃッ」
赤「ばいb(フラッ」
紫「無理しないでってッ!(赤抱」
紫「今日は帰らせない。」
桃「俺も賛成。」
黄「僕もです。」
青「僕も。」
橙「俺も。」
赤「俺ッ帰らなきゃ。」
青「わんわん帰りたいの?」
赤「ッ…。」
青「余計帰らせないよ。」
紫「うちの親は泊まってっていいって。」
紫「あしたちゃんと学校行くならいいよって。」
橙「あとは赤の判断やで?」
赤「……。」
桃「親か。」
赤「ッ、!」
桃「図星か。親は俺らがなんとかする。」
桃「だから、今日は泊まってけ。」
青「どうやって…」
桃「学校の課題を明日までにおわらせなきゃいけないから」
桃「泊まってやるって言えば通るだろ。それも俺が言えば。」
赤「おかあさん、友達が言うと弱いッ…」
黄「じゃあそれでいきましょ。」
桃「おう。まかせろ。」
赤「ありがとッ(涙目」
プルルルルル
桃「もしもし。」
母「赤じゃないわよね!なにやってるの⁈」
桃「ごめんなさい、うちでお泊まり会やるんですけど」
桃「赤もだめですか、。」
母「あした学校よ?わかってる?」
桃「あした提出のグループでの課題があって」
桃「まだ終わってないんです。赤以外では終わらなくて…」
桃「だめですか?」
紫「俺からもお願いします。」
黄「僕からもお願いしたいです。」
橙「俺も。」
青「僕も。」
赤「お母さんッお願いッ!」
母「今日だけよ。ちゃんと起きて学校行きなさい。」
母「それができないならもう遊ばないで。」
赤「はいッありがとうございますッ」
プチッ
桃「よかったな。これで今日は赤休ませられるな。」
紫「赤くん1人になりたい?」
そうだ。俺らの気持ちで赤を
ここへ泊まらせることにはなったけど
赤が俺らを信じきったことではない。
そんなにすぐ頼れないだろう。
まずは1人になって気持ちを整理してもらったほうが
良いだろう。
そこまで頭が回る紫ーくんには
ほんと尊敬しかない。
きっと紫ーくんも自分を責めているのだろう。
赤の異変に気づいてなかったと言えば嘘になる。
けど赤が隠すなら、俺は気づかないフリを
したほうがいいだろうと思っていたが、
それは違った。
赤が気づかれたくないと隠すのにも
理由があって、どこかで助けてほしいと
思っていたのだろう。
俺はそこまで考えることができなかった。
暑いのに腕をだそうとしないのは
耐えて努力した印があるからで、
一緒に遊べなかったのは
捨てられるのが怖かったから。
深く考えればわかったかもしれない。
それなのに考えられなかった。
俺の仲間は、誰よりも仲間を大事にできる。
だからこそ自分を責めるのだろう。
今回は誰も悪くない。
これから気にかけよう。
これから、助けよう。支えよう。
俺らは仲間だから。
一緒に乗り越えよう。
___________________
続きます‼︎
♡ 5