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ゾディアークの過去

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ゾディアークの過去

7 - 第7話 天使との別れ

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2025年07月03日

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7日間の戦いで、アルテマが何故か戻ってきた。

私    「何処へ行くつもりだ?」

そう一言声をかけると、アイツは怯えたような顔で振り向いた。

アルテマ 「ゾディアーク…さん…」

私    「何をしている、戦いはどうなったんだ?」

アルテマ 「戦いは辞めました」

そう勇気を振り絞った声でそう言った。理解が出来なかった、あのお方の期待に応えるのが

私たちの使命。それに反逆するなど愚かな行為。

私    「どう言う意味だ?」

アルテマ 「私、気づいたんです…あのお方に話せば、

本当の美しい世界を求めてくれるかもしれないんです!」

私    「何を言っているんだ?あのお方の期待に応え、命令には従い、汚れ無き世界を

完成させる。それが我々が生み出された理由だ。

それに応える気の無いお前には消えて貰おう」

ダーガ

アルテマ 「嫌…辞めて…ゾディアーク…さん…」

アルテマは消えた。涙を流して私を見ながら消えていった。その瞬間、

私    ドクンッ「うっ…!」

急に胸が痛んだ。アルテマのあの表情を思い出す度に苦しくなった。

私    「うっ…忘れろ…!アイツは反逆者だ…!」

そして心に闇を流し込んだ。そうすると身体が楽になった。

こうすればどうでも良くなる。私はこれを最近、何度も繰り返していた。

だから私は、もう自分の心で悩む事は無くなった。

何も感じずに、ただ破壊を好む殺戮人形の様に。




私 「ゾディアークさん…」

私はゾディアークさんに肉体を消されてしまった。

でも、彼は最後に一言声を出していたはず。

「すまない…」そう言っていた気がしたんだ。

やっぱり、苦しんでいる。助けてあげたいけど…私にはその身体がもう無い。

冥界で、彼の死を待つ事しか出来ない。もしここに来たら、ちゃんと話そう。

だって、そう彼に伝えたから、手を差し伸べると、そう伝えたから。

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